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僕はお前を信用できない

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僕はお前を信用できない

1 - 僕はお前を信用できない

♥

6

2019年10月17日

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ツカサ

相変わらず人多すぎ...

ツカサ

息がつまる...

ツカサ

(学校サボってしまっまな...)

ツカサ

(ま、今日が初めてだし
そんな怒られないだろう)

今いるのは東京の駅のど真ん中

本当なら学校に登校しなければならないんだけど 特に理由もなしに学校前の駅をスルーしてここにいる

ツカサ

体調悪かったとか言って
適当に午後から行けばいいや

ツカサ

親に最低限連絡しとこ
体調悪いって言って...

ツカサ

よし!これで後は自由だ!

ツカサ

どこに行こう...

まず僕は本屋に向かった

そこで気付いてしまったけど 僕はこういうところでどう遊べばいいのかがわからない人間だった

ゲーセンには興味ないし、1人で カラオケに行くのも寂しいし 服なんかを買うお金も無ければ その気もない

結局30分居ただけで すぐにでてしまった

ツカサ

喫茶店か...

ツカサ

コーヒーは好きだけど、1人で入ってもなー

祐介

やっほー

ツカサ

んえ?
や、やっほー?

ツカサ

...人違いじゃないですか?

祐介

いや?

ツカサ

会ったことあったっけ?

祐介

初対面だよ

ツカサ

え?じゃあなんで...

祐介

1人で喫茶店?

ツカサ

そうだけど

祐介

一緒に飲まない?

祐介

なんか奢ってあげるからさ

ツカサ

...

ツカサ

いいよ!

祐介

おっ
サンキュー!

正直言ってかなり怪しくは思った 年は自分と同じ高校生くらいだったが そんな僕をナンパまがいに誘って 来る理由がわからなかった

でも暇だったのと、 変な興味本位でこいつと 一緒に喫茶店に入ることにした

祐介

何頼む?

ツカサ

じゃあこのフツーのコーヒーで

祐介

そんなんでいいのー?

祐介

もっとなんか頼んでもいいんだよ?

ツカサ

えーじゃあ
スコーンも追加で

ツカサ

(やっぱりきみわるいな...)

祐介

ふぅー、やっと座れた

ツカサ

なんかしてたの?

祐介

いやー実はずっとナンパしててね

ツカサ

みんなつれなかったわけか

祐介

いや?

ツカサ

祐介

きみがのってくれたじゃん

ツカサ

...

祐介

きみの名前は?

ツカサ

...ツカサ

祐介

俺祐介
まぁそんなに緊張すんなよっ

ツカサ

どんくらいナンパ引っ掛けてたの?

祐介

2時間くらい?

ツカサ

2時間立ちっぱなしはしんどいな

ツカサ

よかったな、僕が一緒になってあげて

祐介

だんだんノッてきたな(笑

ツカサ

これからどうするの?

祐介

んー

祐介

なんか行きたいところとかある?

ツカサ

そうだな...
そういえばここからちょっと電車で行くと水族館があるんだっけ

祐介

あるな

祐介

そこ行くか

ツカサ

空いてると思うし

祐介

いーねー貸切じゃん

祐介

デートみたいだな

ツカサ

!?

祐介

君みたいな可愛い子と行けるなんて
ラッキーだよ

ツカサ

バカかお前は!!

ツカサ

(こんなところで声を出してしまった...)

ツカサ

早くそのカプチーノ?
飲めよ、早く行くよ!

祐介

ははは
わかったわかった(笑

ツカサ

...

かなり動揺してしまったまま 喫茶店を出た

こんな奴とは関わりたくないが、 変に余裕ないみたいに思われても嫌だ

なんか話を繋げないと

祐介

めっちゃ顔赤いじゃん

ツカサ

はぁー...

祐介

嬉しかったの?

ツカサ

...

ツカサ

だったら何?

祐介

お?

ツカサ

お前みたいなのと
一緒に入れるのが嬉しいって
言ったらなんなんだよ

祐介

まじかよ

祐介

(スッ)

ツカサ

!!

祐介

じゃあ手繋いでいくかぁ

ツカサ

(ふっざけんな!
バカかオメーは!)

祐介

いーじゃん
恋人繋ぎ(笑

ツカサ

(お、お、おまえなぁ〜〜ッ...)

最悪だ

最悪だった

結局そのまま電車にのり、3、4駅走り水族館前の駅に着いた

流石に電車の中では手は離してもらった でも電車に乗るまでの周りの目はとても忘れられない

祐介

...水族館、ここから10分だってさ

祐介

(ギュ)

ツカサ

...

祐介

すげー空いてる
本当に貸切だな

ツカサ

(ポー...)

祐介

ん?おーい

ツカサ

...

祐介

すこいふにゃふにゃになってる

水族館に入ったはいいが 入って僕は大きな水槽の前で 座ったまま動けなくなった

へんに生ぬるいような感触が 僕の体を満たして頭を 動かなくしている

祐介はまだ僕の手をしっかりと握っている

祐介

魚好きなの?

ツカサ

...ん

祐介

へー

祐介

...

ツカサ

...

ツカサ

...うん?

ツカサ

祐介

ツカサ

なんて顔してんだよ

祐介

おまえが可愛いからだよ

その一言で、体の中の生ぬるい物質が 何倍にも濃くなった

ツカサ

...あっそ

祐介

...次もまたナンパした時は
水族館行こうかなー

ツカサ

だれか引っ掛けて?

祐介

おう

ツカサ

(...ギュー)

祐介

痛っ

ツカサ

祐介

ツカサ

おまえのやり方ってずるいな

ツカサ

それっぽい空気にしといてさぁ

祐介

...水族館に行きたいって言ったのはおまえだろ

ツカサ

そっか

ツカサ

...

祐介

...おい

そのまま僕は祐介に体をくっつけた

こんななんの信用にも足らない しかも同性に惚れるなんてどうかしてる

でもいいんだ

あとあと冷静に考えれさえすれば こんな奴忘れるんだから

祐介

ツカサ

ツカサ

祐介

大好き

祐介

愛してる

...

......

...舌、あつい

...やばい ここまでされてしまったら

僕はこれ以上なくみじめになる道を 進んでしまう

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