ぬし
ぬし
ぬし
ぬし
"年下ヴァンパイアは俺を喰らう"第四話でございます!
🚫通報禁止🚫 ※多少のグロ表現あります。そんで文章多めです。すみません。 大丈夫な方だけどうぞ!
小さい頃、僕とさとみくんはとても仲がよかった。
12歳のさとみくん
11歳のころちゃん
さとみくんはよく、耳打ちするように言った。
12歳のさとみくん
11歳のころちゃん
昔はいわゆる幼馴染というやつで、僕はさとみくんの血が大好きで、2日に1回のペースで飲んでいた。
けれどさとみくんのお義父さんが亡くなってから、さとみくんは元々身体の弱いお義母さんを看病しなきゃいけなくたった。
僕が小5でさとみくんが小6の秋のことだった。
孤児園から引き取ってくれたのもあの2人だったから、当たり前だけど悲しみが大きかったのだろう。
そんなこんなでさとみくんが血をくれる機会はものすごく減って、僕はてきとうに血液パックを飲んでいた。
そんなある日。学校も義母の看病で続いていたさとみくんが学校に来て早々、過労で倒れたという話を耳にし、慌てて保健室に駆け込んだ。
ガラッ
11歳のころちゃん
先生は不在だったが、さとみくんは窓際のベッドに長いまつ毛で縁取られたコバルトブルーの瞳を閉じて、横たわっていた。
布団に包まれた元々華奢だった体はさらに細くなり、かなり顔色が悪い。
弱々しいその身体に思わずすがりつくと同時に、ベッドの軋む音が聞こえた。
12歳のさとみくん
11歳のころちゃん
12歳のさとみくん
血をずっとあげてないことに気がついたのか、さとみくんはバツが悪そうに目を泳がす。
12歳のさとみくん
11歳のころちゃん
12歳のさとみくん
12歳のさとみくん
さとみくんが上半身を起こしていたって真面目に言うのをただ僕は見つめていた。
11歳のころちゃん
12歳のさとみくん
11歳のころちゃん
考えるより先に行動するとはこのことだろうか。
まあそんなことを考える暇もなく、想いに身を任せ、最後かもしれないさとみくんの血を貪った。
皮膚を突き破る感触、血液パックなんかと比にならないくらい甘くて苦くて美味しい血…
それらが全てだった。
腹も欲望も満たされ顔を上げると、顔が青ざめ、涙の跡もあり、首を血で真っ赤に染めたさとみくんが、ベッドに沈み込んでいた…。
11歳のころちゃん
ごめんと、涙ながらに謝りながら傷を治していると、ドアが開いた。
11歳のころちゃん
なーくん(高一)
11歳のころちゃん
高校一年生である兄のななお兄ちゃんが上下に高等部の黒い制服を着込んで、こちらに近づいてくる。
なーくん(高一)
僕の目線に合うまで屈んだお兄ちゃんはアメジストのような大きな二重の目を細めて聞いてきた。
11歳のころちゃん
目が熱い。…震える声でそう言うと、お兄ちゃんをあからさまにため息をついた
なーくん(高一)
僕が肩を落とすと、お兄ちゃんの視線がさとみくんに注がれる。
なーくん(高一)
首筋にまだついてた血を、お兄ちゃんがそっと舐めた。
なーくん(高一)
11歳のころちゃん
11歳のころちゃん
なーくん(高一)
なーくん(高一)
なーくん(高一)
11歳のころちゃん
なーくん(高一)
青城家なう
そして現在、まだ"契約"を結べていないことが僕の悩みである。
…さとみくん。覚悟しとけよ
ぬし
ぬし
ぬし
👋NEXT→→→第五話!! さとみくん大ピンチ!!!(?)
66タップありがとうございましたあ!😘😘😘😘😘😘
コメント
4件
つつぎかみたいですぅ!