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昼休みの教室は、いつもより騒がしかった。
机を寄せて話す声、笑い声、椅子を引く音。
私は席を立って、友達のとこへ向かう。
声をかけてきたのは、同じクラスの男子だった。
のあ
説明していると、相手が身を乗り出す。
距離が少し近い。
そう言って笑う彼に、私もつられて笑った。
その瞬間。
ー視線を感じた。
無意識に、隣の席のほうを見る。
彼は、前を向いたままだった。
でも、シャーペンが止まっている。
…見てた?
気づかないふりをして、私は話を切り上げて席に戻る。
そう言って座った瞬間。
うり
低い声が、すぐ横から落ちてきた。
のあ
顔を上げると、彼はノートを見たまま。
うり
それだけ。
のあ
そう答えると、彼は一瞬だけ黙った。
うり
興味なさそうな返事。
でも、どこか引っかかる。
それ以上何も言わずに、彼はシャーペンを動かし始めた。
ー明らかに、いつもより雑な音で。
放課後。
今日は先に帰ろうと、カバンを持って立ち上がる。
うり
また、あの声。
のあ
本当は、特にない。
でも、さっきの空気が気まずくて。
うり
彼はそう言って、何も言わなかった。
廊下を歩きながら、胸がざわつく。
のあ
でも、思い当たることは
ーひとつしかない。
帰り道、校門を出たところで。
うり
短く、強い声。
振り返ると、彼が少し早足で追いついてきた。
のあ
聞くと、彼は少し眉をひそめた。
うり
のあ
うり
それだけで、分かった。
のあ
聞いた瞬間、彼は視線をそらす。
うり
即答。
でも、声が少しだけ低い。
うり
一歩近づく。
うり
うり
…出た。
心臓が、ぎゅっと掴まれる。
のあ
聞き返そうとしたけど、言葉が続かない。
彼は少し困った顔をして、頭をかいた。
うり
一瞬、間があって。
うり
それは、ほとんど告白みたいな言い方だった。
のあ
そう聞くと、彼は首を振る。
うり
即答。
うり
小さく、ため息。
うり
ぽつりと言った言葉に、胸が熱くなる。
のあ
勇気をだして、言ってみる。
のあ
彼は少し驚いた顔をしてから、真剣に考える。
そして。
うり
それだけ。
うり
ずるい。
そんなの。
のあ
冗談っぽく言うと、彼は小さく笑った。
うり
その笑顔に、完全にやられた。
のあ
そう答えると、彼は少し安心した顔をする。
うり
その一言が、やけに優しかった。
隣を歩きながら、私は思う。
のあ
気づいてないのは、やっぱり。
私だけ、じゃない。