kn視点
ここで俺が引き下がったら、
shk
あぁ言ってくれた
シャークんの気持ちを踏み躙ることになる
本当は応援なんてしたくないだろうに
ぶるーくを想って、
彼の幸せのために
自分の幸せを切り捨てたんだ。
それなら俺も
全てを切り捨てる覚悟で
ぶるーくに伝えなければならない。
シャークんの為にも。
br視点
あーあ…
本当にもう、終わりなのかぁ…
br
唇が震える
泣きそうで、膝から崩れ落ちてしまいそう
でも、せめて彼の前では
綺麗に終わりたい。
彼の記憶の僕は綺麗な僕でありたい。
本当は彼の胸に飛び込んで、泣いて、
さようならなんて嘘だよって
全てを吐き出してしまいたい。
そんな欲を呑み込んで
一歩一歩を踏み出す。
そんなときだった。
kn
彼が僕の手を掴んだ。
br
まるで離さないとでも言うかのように強く
僕の手を掴んでいる。
kn
br
kn
kn
kn
br
彼の言っていることがわからない。
どうして?ちゃんと言ったよ
彼のためにも、僕のためにも
ちゃんと終わりにって
なのに、どうして?
あぁ、友達としてってことかな…
友達として好きなだけで、
友達としてやり直そうってことかな
kn
kn
kn
br
あ…れ……?
きんさんは、
br
友達に戻りたいとかかなって思ってた。
でもそれじゃ多分、僕が耐えられない。
だから終わりにしたかった。
しようと思った。
でも…
kn
kn
br
kn
kn
kn
br
そう言って彼はポケットの中から
一つの箱を取り出した。
kn視点
あのさぁ…"これ"、どうしたらいいと思う…?(EP3参照)
br
br
そう、"これ"とは指輪だった。
彼に似合うような、ふさわしいものを
何日間も調べては考えて
そして、この彼の瞳の色の宝石が入った
美しいものに決めた。
でも調べるのに夢中で
彼を不安にさせてしまったのかもしれない。
彼がいなければこんなもの、
ゴミも同然なのにね。
kn
kn
br
kn
kn
kn
いっそのこと海に捨ててしまおう
そうしたら彼と1からやり直せる気がする。
そう思って大きく手を引いた瞬間、
br
br
br
戸惑ったように
彼は泣き出してしまった。
kn
br
br
br
br
kn
今の彼には"重い物"だと思った。
これが彼を縛り付ける物だと分かってる。
でも、こうでもしないと
本当に二度と彼とは会えない気がしたから。
br
kn
br
それはまるで、
俺の隣が欲しいと言っているよう。
kn
そう言って彼の薬指に
指輪をはめた。
残すはラスト1話です!
最後までお楽しみいただけると嬉しいです!
コメント
2件
うわぁぁぁぁ…、、ちゃんと気持ち伝えられたよ〜!!!本当に気持ち伝えるのに何話かかってんだよ!!マジでここで指輪出してくるのは最高です!