お 前 の こ と が好きだ。

影山飛雄_家

俺は隙があるとそればっかり考えてしまう

この"気持ち"は何なのだろう。

_昼_

ご飯を一緒に食べる約束をしていた。

_チャイムがなる_

_授業が終わる_

_日向目線_

夕日が俺を照らす

まるで応援してくれるように

あーあ笑これ多分、いや絶対失恋だ笑笑

逆に笑いが込み上げてくる

俺に時が操れるなら、

誘いをなしにできたのに…笑

今まで背負ってきた感情がドバーッと出た

俺は告白できた嬉しさと影山に高確率で振られる悲しさで心がぐちゃぐちゃになった

なんか涙が込み上げてくる

自分のメンタルの弱さを理解する

はぁー

_影山目線_

俺はなんでここに呼ばれたんだ?

菅さんに言ったらすっごくニコニコしてたし…

実は彼(影山飛雄)はこの心のモヤモヤを菅さんに相談していました

俺は菅さんに相談していた

_菅原は日向が頑張って自分をアピールしているのを知っていた_

_影山は放課後も菅さんに相談に乗ってもらっていた_

俺はこの言葉を聞いてびっくりした

多分、いや絶対に俺も同じ気持ちだと思った

俺は気づいていたのに気付かないふりをしていたのかもしれない

心のモヤが取れたように

縄で締め付けられていたのが解放されたように

心がぎゅっとなってひゅっとなったのがわかった

日向の目から涙が出てくる

沢山我慢していたのがわかる

_日向目線_

俺は涙でぐちゃぐちゃになった顔を影山に見せ

影山のことを抱き締めた

もう絶対離さない

俺はそう思った

_影山目線_

俺はこんなに日向のことが好きだったんだ

すごく嬉しい

俺は日向のことを絶対離さない

他の人に取られてたまるか

俺はそう思った

俺は初めて自然な笑顔を人に見せたかもしれない

俺たちは手を繋いで歩きだした