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私達が帰省していた時のことだった
ゆか
久しぶりー！あと1時間でおばあちゃんの家つくよ！！
泰三
ゆか、騒ぎすぎw おばあちゃんに行くとか知らせてないけどいいのか？
ゆか
いいじゃん！お兄ちゃんはいつもどうり冷静だなぁ
ゆか
嬉しくないの！？
泰三
そんなの、いつでもおばあちゃんの家に行けるじゃないか。
ゆか
なんでよ！
ゆか
私達は、灯町に住んでるけどおばあちゃんの家は獲仮町だよ！？
ゆか
その間にいろんな旅が出来んじゃん！
ゆか
楽しいでしょ？
泰三
あのな
泰三
獲仮町と灯町って、似てるだろ？
ゆか
え？どこが？
泰三
んー、あっ！ほら、！
泰三
灯町に、風習があるって知ってたか？
ゆか
えっ、何それ！？
泰三
子供を生贄に差し上げるんだよ。
泰三
13歳までのな
ゆか
え、こわい…
泰三
だろ？獲仮町にもその風習があるんだよ
泰三
(たしか、今の時期だった気が…)
ゆか
へぇー！とても興味深いっ！
泰三
おい、流すなよーw
ゆか
へへへ笑笑
私達はおばあちゃんの家に着いた
ゆか
おばあちゃん！！
祖母
え、なんでゆかがここに…？
ゆか
サプライズ大成功ー！🎉
泰三
ごめんな、おばあちゃん、こいつが急に行きたいって言ったか…
祖母
なんで来たんじゃ…
泰三
おばあちゃん、？
祖母
来るなと言ったじゃろ…
ゆか
怒ってる！？急に来たから…？
祖母
泊まることはいいんじゃ…
祖母
だがな、13歳以下の子供は生贄に出さなきゃいけん。
ゆか
えっ…？
祖母
後でゆっくり話そう…おじいちゃんを呼んでくる
ゆかと泰三は家に上がった
祖母
じいさんや、ゆか達が来てしまったんや
祖父
ばあさん、何ゆっとんのじゃ、幻じゃないかね。
ゆか
おじいちゃん…！
祖父
ゆか！？泰三も…
ゆか
村の風習ってなんの事なの！？詳しく聞かせてよ！
祖父
そうだな、まあ座んなさい…
祖父
お前らの住んでる村にもあるんじゃが… 子供を生贄に差し出すんじゃ。
ゆか
(お兄ちゃんが言ってたことは本当だったんだ…)
祖父
それでな、この村には子供がいないんじゃ、だからその政策は廃止になった。
ゆか
廃止？私たちには関係ないんじゃ…
祖父
でも、その時決められたんじゃ
祖父
もしこの村に子供が遊びに来たらその子供も生贄に差し出すってな
ゆか
えっ…じゃあ私たちってこと！？
祖父
いや、13歳以下だからな…
泰三
俺は、16歳だ…
祖父
そうじゃ、だから今年の生贄はゆかじゃ…
ゆか
嫌だ嫌だ、私帰る！帰るよ！
祖父
無駄じゃ、村人にとっ捕まえられて火あぶりの刑にされるだけじゃ。
泰三
おじいちゃん…俺はどうすれば…
泰三
おまえはひとまず帰れ。
泰三
わかった…
お兄ちゃんは帰ってしまった
ゆか
そんな…その生贄に差し出すときはいつなの？
祖父
今日の夜じゃ…
ゆか
もう遅いじゃない！
祖母
来るなって言ってたのにそっちが来たんじゃが
ゆか
だって！
ゆか
てか、生贄って…どうやって私を神様に差し出すの？
祖母
火であぶるんじゃ
ゆか
ううっ…
そしてとうとう夜に
ゆか
こわい、よ、おばあちゃん、おじいちゃん
祖父
ごめんな、守れんくて…
祖母
天国でお母さんが待っとるで…
祖母
神様…先立つ不幸をお許しください…
ゆか
これまでありがと、う
ゆか
おじいちゃん、おばあちゃ、ん
5年後
泰三
ゆかの命日か…
祖母
泰三！
泰三
おばあちゃん、！
祖父
お花をあげに来たんじゃ。
泰三
ありがとう、おばあちゃんおじいちゃん。
祖父
安らかにねむりなさいな…
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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