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海色ダイアリー  非現実的?!  結亜四季編

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海色ダイアリー 非現実的?! 結亜四季編

12 - 心が消えるまで……第2話 舌の感覚編

♥

3

2024年05月03日

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いま、私は学校のお昼休みが終わり屋上に来ている

杖でつきながら屋上に向かってたから、目線がきつかったなあ

一応、先生達には私の病気のことを話したんだ

ものすごく驚いてた

あとから絢香ちゃんも来るんだ

………あの病気を伝えるために……

絢香

結亜ー!

結亜

あ!絢香ちゃん!

絢香

来たわよー、食べましょう

絢香

それで、話って?

結亜

結構重い話なの

結亜

いい?

絢香

え?な、何の話?

結亜

私ね、今、第6感覚喪失っていう病気なの

絢香

……………………え?

結亜

感覚が無くなっちゃう病気なの

絢香

そんな、病気が、あるの?

結亜

うん

結亜

もう既に体の感覚がないの

絢香

は!?って、杖を持っているわね……

絢香

ほ、本当に?

結亜

うん

絢香

それって、治るの?

結亜

……ううん今ところは、治らないよ

絢香

………もう、体の感覚は、治んないの?

結亜

うん。

結亜

それにね、舌の感覚も無くなるの

絢香

はあ!?

結亜

あ、あはは

絢香

ちょっと、笑い事じゃないわよ!?

絢香

加恋に連絡するわ

結亜

う、うん

絢香

病気の症状は?

結亜

眼、耳、鼻、舌、身が無くなっちゃうんだけど、

結亜

この時計が私の感覚が喪失までの時間だよ

絢香

これは、時計?

絢香

このマークは、舌?

絢香

時間は………29日後午後の5時?

結亜

私の味の感覚が無くなる日

絢香

そ、んな

結亜

だから、いっぱい迷惑かけるかもしれないのに

絢香

もうかけまくりなさいよ

絢香

じゃあ、はい。お弁当あげるわ

結亜

ううん、交換でね

絢香

もう、はい、これあげるから、それちょうだい

結亜

うん!

絢香

それ、スプーン?

結亜

うん。もうお箸使えないんだ

結亜

感覚がないから……

絢香

そうなのね、じゃあ食べさせるわ

結亜

んもも!きゅ、急に口に入れないで!?

絢香

ん?聞こえなーい!

結亜

お、お茶!

結亜

お茶ちょうだい!?

絢香

はい

結亜

ぷはぁ、うん。でも楽しいし美味しい!

絢香

何よりね

こんな重い話をして、ごめんね

そして、楽しいよ

とっても、美味しい

数日後

私はママや五つ子のみんなに支えられながら何とかやっているの

ちなみに、今日の朝にあの五河くんに勧められた病院のおじさんやおばさんに言ったんだ

気づいていたみたいだけど、軽い検査だったから、詳細は分からなかったみたい

おじさんもおばさんも、体には害がないからって睡眠薬をくれたんだ

不安で仕方なかったから、本当にありがたい

今の状態は、四季くんが私の看病をしてくれているんだ

いつもはみんなもついてきてくれるけど、みんなの事情があり、今は四季くんと2人だけ

結亜

(よし、薬も昨日ちゃんと飲んでたから、寝れた!)

結亜

(本当に、お医者さんと看護師さんに、感謝してもしきれないよ)

四季

結亜ちゃん、気分はどう?

結亜

うん!大丈夫だよ

四季

寒くない?

結亜

あははー、私もう寒いの感覚ないんだあ、今は、寒いんだね!

四季

……ごめん

結亜

ううん!全然!四季くんこそ、風邪に気をつけてね!

四季

………………うん。そうだね

ピンポーンとチャイムが鳴ったの

結亜

はーい

四季

あ、結亜ちゃん。ぼくが出るよ

結亜

ありがとう

四季くんが玄関へ行く、そしたら

加恋

結亜ーーー!!!!

っと、加恋ちゃんが私に抱きついてきたの

結亜

か、加恋ちゃん!?

私は何とか手を動かして加恋ちゃんの背中に回す

加恋

うわ〜ん!結亜!大丈夫!?

結亜

あ、病気のこと?

加恋

当たり前でしょ!?

結亜

う、うん。何とか……

加恋

心配で仕方ないのー!

私は手を加恋ちゃんの頭に乗っける

本当はよしよししたかったけど、もうできない

結亜

(加恋ちゃんのツヤツヤな髪質も、感じない)

それを残念に思いながら、私は加恋ちゃんの顔を覗く

結亜

ありがとう。

結亜

なにかお水持って来るね

四季

結亜ちゃん、無理しなくていいよ?

加恋

別にいいよ!

結亜

ううん。私が持っていきたいの

結亜

待っててね

私はママが買ってきてくれた杖をつきながら台所へ行く

結亜

(やっぱり、動いてるか分からないなあ

結亜

やっぱり感覚がないなんて、変な感じだなあ

四季

結亜ちゃん、大丈夫?

結亜

あ、四季くん。うん。大丈夫だよ!

結亜

あー、でも、私持っていけないかなあ

結亜

やっぱり、四季くんも手伝ってくれない?

四季

うん。もちろんだよ

四季くんに入っとお水を渡す

四季

それじゃあ、一緒に行こうか

結亜

うん

四季

はい加恋、お水

加恋

サンキュ四季〜

加恋

結亜もありがとう!

結亜

あ!うん!

笑った瞬間

結亜

っ!

四季

結亜ちゃん!?

加恋

結亜!?

私はクラっとして力を抜いちゃってたんだ

倒れ込みそうになったけれど、四季くんが支えてくれた

な、なんだろう?痛くないけど、クラっとしたなあ

もしかして、無理しちゃったのかな?

結亜

ご、ごめん、ふらっとしただけ

加恋

座りな座りな~

四季

ここ空いてるから

結亜

うん。じゃあお言葉に甘えさせていただきます

加恋

てか、結亜調子悪いんだから、休んで!

結亜

うーん……………はい

加恋

何さっきの間!?

そっかあー、みんなは私の調子が悪いってことになってるのかあ

結亜

(もしかして、重症ってわかってないのかな?)

でも今更言えないよ

結亜

(言えない。ごめん)

その時が来たら、分かるよね

ここは自室

結亜

ゴクリ

睡眠薬を飲んだんだ

すぐに眠くなる

結亜

ううん、寝よう

ここは、どこ?

結亜!

結亜!起きろ!

おい、結亜!

結亜ちゃん!

この声は?

みん、な?

一星くんと、二葉くん、三月くんと、五河くん?

結亜ちゃん!お願い、おきて、

起きてよ

し、き、くん

起きなきゃ、起きなきゃ!

結亜

は!

ゆ、め?

時刻は9時

結亜

やば、また寝坊

はあ、

結亜

…………つらい

結亜

っ!

またクラクラしてきた

目が回っていると

結亜

あ、あれ?

結亜

ここ、どこ?

結亜

わ、私って、だれ?

結亜

て、何言ってるの。ここは私の部屋で私は夏目結亜!

結亜

はあ、もう朝からやばい

二葉

結亜!大丈夫か?

結亜

う、うん

結亜

今のところはね

五河

味の感覚は?

結亜

うん!感じるよ

まだ、こうしていたいな

それから、毎日毎日、みんなのおかげで楽しい日を送ったの

加恋ちゃんと絢香ちゃんのお泊まり

五つ子たちとの映画

もう全部が、楽しい

その反面で、体は頭がクラっとする時やド忘れ、朝の寝坊が多くなったの

それでも体の感覚は慣れて何も感じなくても杖さえあれば歩けるようになった

舌の感覚は、まだある

そして、今日が舌の感覚が無くなる最終日

5時で感覚は無くなる

結亜

美味しそーう!

一星

だな!

五河

いいにおーい!

三月

これ、結亜と四季が作ったんだろ?

結亜

(手は慣れたから、料理も少しだけやったの)

結亜

(味見ができるのは、今日だけだったから)

結亜

味見をしたから、味も保証できるよ!

四季

……うん。そうだね

一星

すっげー楽しみ!

ママ

それじゃあ、もう食べましょ

五つ子全員

いただきまーす!

結亜

……うん。いただきます

今は早めにご飯を食べているんだ

もうこれで最後だから

美味しくて泣いてしまいそう

どんどん消えていく、感覚が………

そっか、これも、当たり前だけど、特別なんだ

今更、気づいたよ

私たちがしばらく食べる

結亜

(どんどん、味が薄くなっていく)

ピコンと音が鳴る

と同時に味は完璧に感じなくなった

口になにか入っているのかも分からなくなった

腕時計には、また15日後、午後の4時、鼻のマークが

四季

ゆ、結亜ちゃん

五つ子全員

………………

腕時計の音を聞いたからわかったのかなあ

結亜

………うん!美味しい!

結亜

おいし、かったよ!

四季

味も、

結亜

もうおなかいっぱいだな!私はご馳走様するよ!

結亜

みんな、ご飯早めにしちゃってごめんね

五河

いいよ!

一星

美味しいよなあ!

二葉

ああ!

三月

おう

四季

うん

結亜

ごちそうさまでした!

結亜

わたし、お皿洗っちゃうね

四季

やるよ?

結亜

任せっきりだと落ち着かないので!

第2の感覚が、なくなった

残り、あと4個の感覚

私は今度は第6感覚喪失の病気について調べる

部屋でスマホをいじっているの

第6感覚喪失とは

眼、耳、鼻、舌、身、意識が無くなる病気

喪失する順位は 1.体の感覚 2.味の感覚 3.匂いの感覚 4.眼の感覚 5、6.聴力と意識の感覚同時

無くなる時間は個人差だがだいたいきまっている

徐々に消える感覚もあれば、タイムリミットの時間に消えるものもある

原因は不明

もし5、6.の感覚が無くなれば、意識が無くなるため人形のように動かなくなります

そしたらもう二度と動けないと認識します

治療、薬、ワクチンなし

初期症状。後遺症には主に

頭痛、嘔吐、記憶の曖昧、喪失 朝起きられなくなる、風邪をよく引く

怪我が分からない

大変珍しい病気なので、あまり知られてはいない

なんとく、わかっていた

私に感覚が無くなったら二度とみんなには会えないって

結亜

そんなのって、ないよ

それでも終わらない

心が消えていくのは………

Momone

短かったので!次回予告!

結亜

心が

結亜

どんどん消えていく

四季

ねえ、みんな

四季

とても素敵なお花畑に行かない?

五つ子全員

いくぅ!(四季以外)

結亜

あはは、うん!いくよ!

四季

結亜ちゃん、これ、食べる?

結亜

私が食べるよ!

四季

いいから、はい、あーん

結亜

っ!

結亜

もぐもぐ、うん!美味しい!

どんどん好きになっていくこの気持ち

でも、なぜだかわかっちゃいけない気がする

なんでだろう?

でも、どちらにせよ…………………

私は、心を失っちゃうんだから

僕は、ふと気がついた

いや、気がついたというよりも、疑問が…

二葉

結亜が、持っている第6感覚喪失って、どういうとこだ、確か、そこまで話してないよな

二葉

感覚が、無くなるって、何がだ?
あと、残り4個の感覚は、一体なんだ?

初!

By二葉くんも!

次回をお楽しみに!

海色ダイアリー 非現実的?! 結亜四季編

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