コメント
3件
痛いほど麗美の気持ちが分かるーっ!
小説のメランコリックも良かったけど、こっちのも良かった!素敵!
いい話でした
麗美はずっとみてきた…
無愛想でかわいくない……
そんなメランコリン二ストのことを…
麗美と瑠色がはじめて出会ったのは とある日曜日の夕暮れ…。
当時…麗美は小6,瑠色は中1だった。
親戚同士ではあるが お互い家が遠いので麗美は 瑠色と会うのがこの日はじめて。
遅すぎる出会いだったように思う。
麗美
母
母
麗美
麗美
麗美
麗美
母
麗美
その時の麗美は 変わり者だといじめられていた。
いじめの取り巻きはほぼ男子。 麗美の変わった人格について からかわれることが多かった。
だから親戚であってもこの子も 麗美から離れていくんだ。
そう思っていた。
瑠色
瑠色
麗美
瑠色
麗美
瑠色
麗美
彼は私の手をとった。
名前を呼んだ。
でも…………
麗美
麗美は瑠色の手を払いのけた。
麗美
麗美
麗美
麗美
怖かった。
裏切られていくと思っていたから…
でも…彼は違った。
瑠色
麗美
瑠色
瑠色
麗美
意外だった。
彼は笑ったのだ。
麗美
瑠色
瑠色
瑠色
麗美
彼はまた笑った。
太陽のような笑顔だった。
そしてまた、麗美の手を取った。
瑠色
その瞬間から 麗美の全ては始まっていく……。
それから月日が経って
女子中学に通いはじめ… 麗美は瑠色を信じるようになった。
瑠色といることが多くなっていった。
でも……
クラスメイト
クラスメイト
麗美
男子にからかわれていたから 女子中学に入ったのに
中学に入った途端 いじめは悪化した。
言い返してやりたい… 蹴り返してやりたい……
それなのに…それなのに…
麗美はちょっとぐらいの 勇気も出ない。
またちっちゃくなって 全部をふさぎ込んでいく………
麗美
そんな自分が嫌いになっていく…
でもやっぱり…、
瑠色
麗美
麗美
瑠色だけは 私の味方だった。
麗美
麗美
麗美
瑠色
瑠色
麗美
瑠色
麗美
アレ…いつからだろう…
麗美はいつの間にか………
ううん……
出会ったときから瑠色に 恋してたのかな……
瑠色の言葉がとても暖かい。
全然知らないうちに… ココロ奪われるなんてこと…
あるはずないのに………
麗美はいつから瑠色が好きだったの…?
麗美
麗美
瑠色
瑠色
麗美
麗美
麗美
やっぱり麗美にはまだ 勇気が足りないや……。
瑠色
瑠色
瑠色
麗美
瑠色
それは テストばっかの期間…、
勉強がてんで駄目な麗美に 瑠色が勉強を教えに来ていた。
麗美
麗美
瑠色
瑠色
瑠色
無愛想な笑顔で 瑠色は麗美の頭をなでた。
好きだ。
でも… 瑠色の心が全然つかめない。
瑠色の考えてること… 全然知らない…わからない……
瑠色
ふいに彼は悪戯そうな笑顔で言う。
いつみても綺麗な顔だなぁ……
格好いい。
瑠色
こつんっっ
瑠色は麗美の額にでこぴんをする。
麗美
麗美
瑠色
麗美
瑠色
麗美
どうしよう……
好きすぎて勉強にならないっ…
麗美
瑠色が帰ったあと 麗美はベッドにダイブする。
顔が熱い。
麗美
あの悪戯そうな笑顔が 頭から離れない………っ
麗美
その日は瑠色に告白される 夢をみた。
瑠色が本当に告白してくれたらいいのに…
なんて麗美は妄想を抱いていた。
麗美
麗美
何度も夢を見て 何度も目が覚めた。
麗美
やっぱりその夜は眠れなかった。
だけど……
次の日から状況は一変する…。
麗美
机に書きなぐられた 悪口の数々。
黒板にさえ 濃く悪口が書かれている。
絶望した。
麗美
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
殴ってやりたかった 痛い目にあわせたかった。
泣き叫びたかった。
瑠色に会いたかった。
でも………
今は瑠色はいないっ、…
瑠色がいないと… 麗美はだめな子…………?
麗美
麗美
麗美は その空気に溺れるようだった。
下校のチャイムがなると 麗美はすぐに校門を飛び出した。
瑠色に会いたかった。
頭を撫でられたかった。
笑顔で話してほしかった。
助けて………ほしかった。
いつの間にか麗美は 瑠色の中学までたどり着いていた。
麗美
そう…瑠色だけが理解してくれる…
瑠色は麗美の…もの。
瑠色は…麗美………だけを……
すがりついていた。
瑠色は麗美だけを 見ていると思っていた。
でも違ったんだ。
麗美
瑠色
悠真
そこにいた瑠色は… 麗美をみていなかったんだ。
麗美
麗美
瑠色のこと やっぱり全然わかんない……
知らないうちに心を奪われたなんて… 恋に落ちたなんて…、
ちがうちがう……
これは麗美の勝手な思い込みだったんだ
麗美が瑠色のこと… 全然知らないうちに心を奪おうと してたんだ。
片想い……だったんだ…
麗美
麗美は逃げ出した。
瑠色から……
現実から。
気がつけば夜だった。
公園で1人 ブランコに揺られていた。
麗美
麗美
信用してた。
離れないでくれるって思ってたのに…
麗美
麗美
辛かった。 痛かった。
叫んでも静寂に消えていくだけ…
本当に独りぼっち。
麗美
麗美
私が変だとか… 多重人格だとか……
麗美
麗美
麗美
麗美
麗美
瑠色
瑠色
麗美
麗美
麗美
麗美
瑠色
麗美
麗美
麗美
麗美
瑠色
瑠色
瑠色は気づいてくれたんだ
私のことを。
裏切られても… 嘘つかれても……
やっぱり君がいい。
いや…これは全部麗美の思い込み かもしれない。
瑠色はいい人で…私の大切な人…
私の………私の…、
麗美
麗美
瑠色
瑠色
瑠色
麗美
はじめて言われたんだ。
大切だって。
生きてる意味ないんだって そう思ってたのに…
大切なんて言われたら……っ もう…
麗美
麗美
瑠色
麗美
麗美
心奪われるしかないでしょ。
麗美
瑠色
麗美
麗美
麗美
麗美
麗美
麗美
麗美
瑠色
麗美
麗美
麗美
麗美
麗美
涙が溢れてとまらない。
君をみつめることができない…
まぶたが熱くて… 全部全部溢れていく…
麗美
麗美
麗美
瑠色
大好きだ。 でも失恋なんだ。
神様… 今日くらい報われない麗美に
味方してください。
麗美
麗美
麗美
麗美
麗美
今は…後悔のないように生きたい
そのためには全部…
今から言うよ。
麗美
麗美
瑠色
瑠色
瑠色
瑠色
麗美
麗美
涙がとまった。
今はもう…
君だけに溺れていたい。
瑠色
瑠色
瑠色
瑠色
麗美
瑠色
麗美
麗美
麗美
瑠色
麗美
麗美
瑠色
瑠色
麗美
麗美
瑠色
麗美
麗美
麗美
瑠色
瑠色
麗美
麗美
瑠色
麗美の恋は未完成のままだ
瑠色の心をつかめるのは いつになるのかな…。
まだ麗美は瑠色のこと 全然知らない。知らないもん。