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桜井 桃
突然の質問に、俺はノートをめくる手を止めた。 隣の席の桜井は、いたずらっぽい笑みを浮かべながら俺を見つめている。
僕
桜井 桃
桜井は長い髪を指でくるくると巻きながら、机に頬杖をつく。 からかうような口調だけど、瞳の奥にほんの少しの真剣さが見えた。
僕
桜井 桃
俺の心臓が一瞬止まった気がした。 桜井は笑っている。でも、その瞳は俺の答えを待っていた。
僕
照れ隠しに視線を逸らす。すると、桜井がくすっと笑った。
桜井 桃
僕
桜井 桃
言い捨てると、桜井は教科書を閉じて立ち上がった。 俺は心臓の高鳴りを抑えながら、時計の針が放課後を指すのを待った。 そして――俺は、屋上へと向かう。 終わり。