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佐越は母親の浮気相手の男性との間で出来た子供で、自分の父親になるはずだった男とは数年前に浮気がバレ、別れた。しかしその後も浮気相手と母は交際を続け、そこから佐越が生まれてから5年後の事だった

男性1

おい、何で部屋がこんなに汚れてるんだ!?

男性1

掃除しとけって言ったよなぁ!

母親

うるさいわね!今日はバイトで忙しかったのよ!

母親

というか何でそんな細かい事でいちいち私が怒られないといけないわけ!?いい加減にしなさいよ!

男性1

んだと!ゴラァ!!

母親

イタッ!

母親

何すんのよ!!

こんな風に、母親と佐越の父親はいつも夜中に喧嘩ばかり、幼い佐越にはそれが怖かった。

その調子で佐越の人格はどんどん歪み、あるときは子供用のバットでテレビを破壊したり、1人で大好きな人形を破壊したりと散々な事をやりはじめていた

さらに段々と大人へと近づくと、

男性1

なぁ、佐越。こんな母親嫌だよなぁ?自分は何もしないくせにグチグチ言いやがるうるせえ女なんだよ

母親

佐越ちゃん、惑わされないでね?この王様気分の最低の男は自分が偉いと思ってるナルシストなのよ?

母親

私よりもコイツの方がひどいわよね?

佐越

...

佐越は6歳の頃から喧嘩の光景や両親にどっちの方が悪いかなどのある意味拷問のような仕打ちを受けてていた

ごめん、お母さんお父さん。僕分かんないや...

そして、七歳の頃。父が佐越に自分の働いている職場に見学させていた日で...

男性1

ほーら、どうだ?佐越。すごいだろ?お父さんの働いているお仕事はね...なんとロボットが喋るんだ!本当に、生きてるみたいに、な

へぇ...すごいね

男性1

...なんだ?何か不満でもあるのか?

ねぇ、お父さん...

『感情』って何?

男性1

...え、えっと...

男性1

楽しいって思ったり、嬉しいって感じる事...

楽しいって何?

男性1

...

嬉しいって何?

...わからないけど、似てるものなら感じたことあるよ?それはね...

『怖い』

そう、怖いんだ。お父さんも...お母さん...も

男性1

...佐越、ごめんな...

なんで?なんでお父さんが謝るの?

僕はただ、怖いっていう感情だけあることを教えただけなんだよ?

というか、なんで怖いって思うの?

もしかして、それも感情の一つなの?

僕、そっちの方を教えてもらいたいんだけど...いいかな?

お父さん?なんで黙ってるの?僕に感情を教えてよ

お父さん、お父さん。なんで人間って何かを思うの?

なんで?なんで?なんで?ねぇ?なんで?

その瞬間、工事内で何処からか爆発が起きた

男性1

!?、おい、今のは!?

男性2

メインの本社に、「アンドロイド」達が暴走して、本社内で次々と自爆しているんです!

男性1

なんだと!?さっそく行かなければ

父親は佐越の側を離れ、会社へと走って行く

あ、待って...!置いて行かないで...

お父さん...1人は嫌だよ...寂しいよ...

...

お兄ちゃん...?

...?、君はだれ...?

私の...お兄ちゃん...ってお母さん言ってたけど...

良く....分かんない

...妹?なのかな?

多分...そうだと思う

...ッ!

...な、何?今のは...

津久見

大丈夫か?何か顔色が悪いが...

...大丈夫

(今の...見覚えがあるような...?)

佐越

...どういう...事?

さあな、だが関係はありそうだな...

...そうだ!お兄ちゃんだ...!

でも何で...お兄ちゃんの記憶まで...?

そもそも、お兄ちゃんは...一体どこ...?

出海、久しぶりだな。何年ぶりだっけか

まだ2週間ぶりだよ!お兄ちゃん

そういえばそうだったな、ハハハ

もうお兄ちゃん、忘れん坊さんだなぁ~

...

出海

お兄..ちゃん?

佐越

...なっ

出海

お、お兄ちゃん...だよね?

佐越

...出海なのか...?

出海

私、ずっとお兄ちゃんの事、探してたんだよ...?

出海

でも、気づいたら...この体になってて...それで...

お兄ちゃん...?

お兄ちゃん...ど、どうしたの?

きゃ...!やめて!離して!

いやぁぁぁぁ!!

出海

..ぁ...ああああ......

佐越

出海?どうかしたのか?

出海

あ、私...

出海

死ん...だの......なのに...今...生きてる...どうして...?

....嘘...だろ...

死体で...見つかった...?

...そ...んな

佐越

...

佐越

な、なぁ...

佐越

その...アンドロイドって...

佐越

人が死亡した状態でも...OKなのか...?

...

ああ、別に死体でも、問題ない...と記させれてる

佐越

もしかして...他の子も...

...死体か生きてる状態かは知らないが...おそらく、お前が今思っている事が事実なのは分かる...

彼女達も、出海という人物と同じ...

「被害者」なのだろう...

佐越君...君に頼みがある、

佐越

...何だよ?

...私の所まで来てもらいたい。私も思い出したんだよ...20年前の...アレを

「ビルステェリー島」という島まで来てくれないか?

佐越

ビルステェリー島?そこって...10年前に封鎖されてるはずじゃあ...

いや、その島は私が所有していてね...

変な事を聞くが、近くに海はあるか?

佐越

えっ...あるはあるけど...

ならそこの船戸まで来てくれ、私の少女達が船で向かいに来てくれる用、手配しておく

佐越

...さすがは元開発員、だな

そりゃどうも

まぁ来てくれたら君は知るだろう...

真実をな

佐越

真実...?

それでは失礼する

佐越

あ、ちょっ...

佐越

...

佐越

(信用して...いいのか?ヤツを...)

...そうだった

あの時...

私も居たんだったな

幼い時だが...

それにしても人間である彼が、何故パッチを埋め込められていたのか...

...別の視点で見るなら、彼は...

『人』ではないのかも知れないな

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