小春と花那の部屋
小春
花那
花那
なに
小春
もうすぐ私たち年齢的に高校生だね
花那
そうだけど何も感じないね
小春
やっぱり高校行ってないからかな~
小春
そして私がここに来てからもう8ヶ月だ
花那
そうだね~、君が来てから色々変わった気がするよ
小春
私も
小春
ここに来るまで、痩せる事の限界を感じ始めてたけどライバル兼友達ができて限界じゃないことを感じたよ
花那
うちも、断食なんて一度もいたことなかったけど楽しいし、今では2ヶ月ぐらい食事も取ってないなぁ
小春
点滴に任せて体調も良いし、点滴様々だね。
花那
いや、点滴のおかげじゃなくて呼吸器のお陰じゃない。
花那
これのお陰で息苦しさがなくなったし、
小春
そうかも
花那
これも3ヶ月か、お疲れ様です。
小春
でもこれで痩せたい考えが一層強まった気がするよ。
花那
だね~、生活しやすくなるともう少し痩せられるんじゃないかって考えに行き着くんだよね。
小春
思ったけどこれからどうやって痩せる?
花那
そうだよな〜、筋肉ができるだけつかないよういつも寝たきりで食事も点滴、胃液を排出してどう痩せろって問題があるな!
小春
突飛だけど痩せたいって心理最終的にどう行き着くんだろう?
花那
難しいとこ行くなぁ
小春
今私たちは骸骨のような身体っていうか、骨を出したい力が強いよね。
花那
だなー
小春
そしたら行き着いたあとどうしようって
花那
なったあとに考えようよ
小春
それでいいか
花那
そういえば話戻るけど、私たちの目標点って全身骨に薄皮が貼り付いたような体なのかな。
小春
どうだろう。私たちって世界で一番だと感じるくらいは痩せていると思うのに、ネットに出てくる人のような肋骨は出ないもんね。
花那
まぁその理由は単純で私達がずっと痩せてて皮をのばす必要性がなかったからだろうけど~
小春
つまり私たちは内臓がある胴体と脳がある顔は無理だけど四肢はできるだけ細くなりたいってことかな?
花那
多分それが一番現実的かな。
小春
あともっと筋肉つけない方法思いついた。
花那
何
小春
ものを持たない
花那
え
小春
うちたち、極力歩かないことで筋肉を使わないで過ごしてるじゃん。
花那
うん
小春
それを腕でも同じことをするって事
花那
でもそういうことはチューブ吐き禁止ってなるけどいいの?
小春
多分胃液の排出よりも効果があると思ってる。
花那
じゃあ試してみる。次の撮影まで
小春
OK
花那
じゃあママとパパに何を頼むか話し合わないと
小春
朝起きるときからずっとベットだし、絶対立ち上がるときはママとパパが介助してトイレも固形の食事を取らなくなって、大便がほとんど出なくなったときに小便でお腹に力を入れたくないってなってます今やオムツだしね。
花那
あとあるとしたら風呂とそれぞれ向かうときの歩きかな〜
小春
じゃあそれを伝えて、なんとかしてもらおう。
リビング
事のあらましを伝えたあと
小春
どうかな~
花那の母親
んーーどうする。
花那の父親
悩むな。
小春
(やっぱり言い過ぎたかな)
花那の母親
(こんなことしたら私が壊れちゃう、けど諦めるのもなぁ~)
花那の父親
(俺のムスコは持つのか、堪えろ、堪えろ)
花那の父親
やってやろうじゃないの!
花那の母親
そうよ、やってやるわ。
小春
ありがとう(何、この語気の強さ。えぇ~)
翌日の午後7時前
花那
ママ、パパお願いね。
花那の母親
ハイ
花那の父親
ハイ
花那
(ママとパパ、硬いなぁ)
風呂場
小春
ありがとう、ママ
花那
ありがとうパパ
花那の母親
どういたしまして
花那の父親
こちらこそありがとうよ
花那
え
花那の父親
あぁ~なんでもないなんでもない
花那の母親、父親はこの状態に感激していた。二人の細さに崇拝の気持ちを含んだ手で答え指の一本一本まで丁寧に洗った。