すち
暇ちゃんの首を絞めて、 もう五日経った。
みことちゃんの声は回復して、 少しずつ、話をできるようになった。
…それ以外に、特に変わったこと はなかった。
特に何を思い出したってことでもないし、何か発作が起きたりもしていない
唯変わったのが、 君がいなくなったと言うことだけ。
隣にいた君は、今は自分のベッドの上で眠っていて、 目が覚めても、病気のせいで 立ち上がることができなかった。
すち
そう考えもよぎるが、 いつかのらんらんのせいで そんなことを考えるには 時間が足りなさすぎる。
…主さんの話によると、 少し暇ちゃんの病態が悪化しているらしい。
痙攣が起きたり、過呼吸になったり。 それはここらでは普通となりかけていた。
すち
…思い出すことなく、 死んでしまったりー…
そんな最悪の考えが、脳をよぎった。
僕は頭の中で葛藤する。
僕は本当にどうすればいいのか…
いるま
そう考えていると、いるまちゃんが 勢いよく扉を開けて 今にでも崩れそうな表情で 僕を呼んだ。
すち
いるま
すち
と、いるまちゃんは僕に言った。
ひま、ちゃんが…?
救急車……?
僕は急いでスマホを取り、 救急車を呼ぶ。
何があったのか、それはいるまちゃんが話してくれた。
すち
暇ちゃんの意識が、
すち
すち
数分後、救急車がきて、
暇ちゃんはそれに乗って 運ばれていった。
現在六時二十七分。
夏の空はまだ明るかった。
こさめ
こさめちゃんの目は明らかに 生きてはいなかった。
顔が真っ青になって、 今にも死にそうな顔をしていた。
いるま
そうやって、いるまちゃんはみことちゃんの肩を抱いていた。
そう言い聞かせていても、 彼の手すらも震えていて。
みこと
と、みことちゃんは啜り泣くかのように嗚咽をこぼす。
上下に揺れる肩、 彼の手は確かにいるまちゃんの背中に回っていた。
全部、ぼく…いや、おれのせいなんだ
俺がこんな、発作なんて起こすから。
暇ちゃんの病態は悪化して、 暇ちゃんは運ばれて、
みんなが悲しんで、 俺に失望をして、
俺が暇ちゃんを殺そうとしたから、
俺が自分で自分を抑えれなかったから
こんなことになったんだ。
どう償えばいいのか、 この罪は。
どうも胸のどこかが、
いや心臓がぎゅっと手で掴まれたように、
すごく、苦しくなった。
LAN
らんらんは俺の隣に座って、 優しく俺の手に手を重ねた。
はっと、そちらを向けば、 らんらんの瞳にさえ、涙が 薄く張っていた。
LAN
LAN
LAN
医者
LAN
医者
医者
コメント
18件
一度読んだら絶対ハマるランキング一位 絶対ハマるわ ネットがやっと回復してくれたぁぁ これで早くに読める!!=͟͟͞͞(๑•̀ㅁ•́ฅ✨ 飴飲むって怖 これからも頑張ってね~!!!!!!
なつくん大丈夫かなぁ、、? なつくん死なないで!!!