【 苺野家の日々 】 第五話:四男の自殺未遂
題名が ちょっと物騒になってしまった
まぁ、この話は大切なことだと思うから。
多分……、
リクエストには 死ね発言って書いてるんですけど さすがにちょっと嫌なので 遠回しの言葉にしてます
赤
二人とも落ち着いて、!!
青
元はと言えば桃にぃが!!
桃
だからごめんっつんでんだろ!!
赤
俺の話も聞けよ!!
ガチャッ
紫
どうしたの…、?!
赤
あ、紫にぃ
赤
おかえりぃ……
紫
ただいま……
紫
じゃなくて、!!
紫
この喧嘩は何、?!
赤
桃がずっと青のこといじってて
赤
そして、とうとう青が桃に手を出した
紫
どっちもどっちだねぇ〜……
紫
でも、なんでこんなに大きい喧嘩になったの、?
赤
青の怒りが収まらなかった
紫
なるほどね……
桃
ッ……、
桃
お前みたいなやつ…ッ、
桃
いなくなればいいのに "…ッ "ッ "、!!
青
ッ "…、!!
赤
桃 "ッ "!!
バチンッ!!
桃
ッ "…、?!
青
えッ……、?!
赤
なな…にぃ……、?
紫
青に謝って
桃
ッ ……、プイッ
紫
桃
青
……もう…いいよ "ッ "…、!ポロポロ
ガチャッ!
赤
青…ッ、!!
青
ッ "……ポロポロ
バタンッ!!
赤
待って…ッッ、!!!
赤
………俺、っ
赤
探してくる…ッ、!!
紫
よろしく!!
紫
ねぇ、桃
紫
なんであんなこと言ったの?
桃
……カッとなって…つい…ッ、
紫
言って後悔してる?
桃
……してる…
紫
なら謝ろう?
桃
でも…ッ、
桃
もう俺に謝る資格なんて…ッッ、
紫
青は優しいから、きっと許してくれる
紫
でもその分、桃がしっかり謝らなくちゃいけないことを言った
桃
ッッ……、
紫
…………
紫
もちろん、手を出した青も悪い
桃
青は悪くない…っ、!!
桃
俺が……ッ、
紫
なら尚更、早く謝った方がいい
桃
………ッ、
紫
…………言葉はね、
紫
時として抜けない刃物になる
桃
刃物…っ、??
紫
そう、
紫
ずっと痛いところに刺さり続けて傷は残り続ける
紫
その刃物が抜けたとしても、
紫
簡単には癒えないし、消えないものになるの
桃
でもそれはさ…っ、
紫
うん
桃
謝っても…簡単には消えない…ってことでしょ、?
紫
そうだよ
紫
謝ったからって簡単に消える傷じゃない
紫
でも、支えてくれる人がいると少しは和らぐの
桃
………本当、なの…?
紫
例えばさ、
紫
指先を紙で切って血が出ることあるでしょ?
桃
まぁ……ある、
紫
その時、指先を放っておく?
桃
……絆創膏…貼る…かな、
紫
絆創膏貼ったらどうなる?
桃
少しは…和らいでる、
紫
なら、誰かが青の絆創膏になって少しは和らげないといけない
紫
……一人で抱え込むってかなり辛いことだからさ、笑
桃
ッッ………、ポロポロ
紫
でもその絆創膏の役は誰でもいいわけじゃない
紫
青が一番、安心できる人じゃないときっとダメだから
桃
でも俺は…ッ、青を傷つけた…ッ、、ポロポロ
紫
でも青はきっとまだ、桃を信じてるよ?
紫
ずっと一緒の二人なんだから
紫
それに、二人だけの思い出も沢山あるでしょ?
桃
ッ………、!!
ガチャッ!!
紫
……いってらっしゃい
紫
気をつけてね、笑
桃
いってきます…っ、!!
バタンッ!!
青
( ここも……変わらないなぁ、笑 )
青
ずっと綺麗なままの海…笑
変わったのは僕らだけ
青
まさか、、あんなこと言われるなんて…思ってなかった、笑
青
( ……ここ、二人だけの場所なんだっけ、 )
青
( 他のみんなには内緒なら…きっと…… )
ここにいるなんて 分かんないよね
青
( 暗くて…冷たいなぁ……笑 )
桃
( 青が行くとするなら…絶対に …… )
あの海岸だ…ッ、!!
桃
( そういえば…… )
桃
( あの時も喧嘩したんだっけ… )
〜回想〜
青
もういいよ "っ!!
ガチャッ!
桃
あっ、!!
桃
待てよ "っっ!!
青
うるさい "ッ "!!
バタンッ!
桃
ッち…
桃
( アイツどこに…… )
桃
!
桃
( あれ…って…… )
青
ばかぁ……、ポロポロ
青
桃にぃのばかばかばかぁ…ポロポロ
桃
ばかで悪かったな……、
青
桃にぃ、?!ポロポロ
桃
てかお前どんだけ走ったんだ…、??
青
夢中で走ってたら…いつの間にか……、
桃
そ〜かよ、
桃
まぁ、無事だったからいいけどさ…
青
………ごめんなさい、
桃
お前が謝ることじゃねぇし
桃
俺の方こそ悪かったな
青
………お互い様、?
桃
そうなるかもな
青
じゃあ仲直りだね、!
桃
…………笑
桃
そうだな、笑
青
ねぇ、桃にぃ
桃
ん?
青
ここ、二人だけの場所にしようよ
桃
紫にぃたちには伝えないってことか?
青
うん!
桃
………いいぜ、笑
桃
じゃあ、今度大喧嘩した時もここで待ってろよ
青
………なんで、?笑
桃
真っ先に俺が迎えに行けるだろ?
青
………うん、笑
青
分かった笑
桃
約束
青
うん、約束
桃
やっ……と、ッ…
桃
着いた…ぁっ、はぁっ…、はぁっ…
桃
……っ、?!
桃
この足跡……海に向かって……っ、
桃
…………青…っ、!!
ザプンッ
青
( もう…ッ、息が…っ… )
桃
青…ッ、!!
聞きたかった声
でも、もうきっと聞けない声
さようなら
お兄ちゃん
桃
( ……まだ、死ぬな…ッ、 )
桃
ッ…、!!グイッ
俺は最後の力を振り絞った
水の中で 鉛みたいに重いコイツを持って
陸まで必死にもがいた
次僕が起きた時には いつもの部屋でいつものベット
上の段のベットを除くと 桃にぃが寝てる
青
( 僕は…… )
青
( 海に入って…息が切れて…… )
青
( 桃にぃが急に目の前に来て… )
青
っ、!!
青
……桃にぃ…が、?
ガチャッ
青
ぁ……、
紫
………笑
紫
おはよう、笑
青
……なんで僕…ここに、?!
紫
桃くんが助け出したんだよ
紫
家に帰ってきた時には息が止まってる青ちゃんをおんぶして
紫
二人ともびしょ濡れになっててさ
青
息……が、?
紫
その後、病院に行って数日入院
青
……じゃあ僕…何日か眠って…、?
紫
そうだよ
紫
ここ一週間くらいはずっと眠ってた
青
……そう…なんだ、
紫
ちゃんと桃くんにお礼言いなよ?笑
青
え…、?
紫
桃くん、低体温症になってさ
紫
青ちゃんと同じで危険な状態が続いたりしたんだから笑
青
………ごめんなさ…ッ、ポロポロ
桃
謝んなくてい〜の、
青
桃に…ッ、ポロポロ
桃
元々悪いのは俺なんだからさ
桃
っていうか、約束、覚えててくれたんだな
青
……体が自然に向かっちゃってて、
桃
…そのおかげで居場所がすぐわかった
青
でも…っ、ポロポロ
桃
じゃあ、あの時と同じ" お互い様 "だよ
桃
これでいいだろ?笑
青
……本当に、それでいいの…?ポロポロ
桃
お前がいいならな
桃
元は悪いの俺だし
桃
……本当にごめんなさい
青
……桃くんこそ、謝んないでよ、ポロポロ
桃
……お互い様だな、笑
青
………そうだね、笑
紫
一件落着…でいい、?
桃
……俺はいいぜ、笑
青
僕も、!
紫
なら良かった、笑
紫
あ、青ちゃん
青
ん、?
紫
後で一緒に病院ね
青
え "……
桃
どんま〜い、笑
紫
桃くんもね
桃
ゑ………
赤「 当たり前だろ 」
自分なりに大満足
伝えたいことも伝えられたしね