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ある日のこと……
小南桐絵
小南桐絵
女子会中、 小南のツッコミが部屋に響き渡る。
連
連
小南桐絵
小南桐絵
連
冗談混じりの小南の一言に、 連の動きがピタリと止まった。
連
連
……それは冗談だったのに
でも……心の奥にチクリと刺さった。
そしてその夜、連は決意する───
連
連
慣れないキッチン───
握った包丁が手から滑り、 指にピリッと痛みが走る。
連
指に貼った絆創膏は、 いつの間にか6枚目。
でも、泣かない。
だって、これは“彼”のためだから!
炒めすぎた野菜、 ドレッシングが濃すぎたサラダ……
何度も何度も失敗して、 最後にようやく───
連
見た目はちょっと微妙……
でも、味見してみると───
連
そのタイミングで、 玄関の扉が開く音がした。
迅悠一
連
連
連は慌ててエプロンのしわを直し、 彼の前に立った。
迅悠一
迅悠一
連
迅悠一
いつもの軽い口調。
……でもその瞳は、 いつもよりもずっと優しい。
連
食卓に並ぶ、 ちょっと不恰好な料理たち……
迅は一口運ぶと、目を丸くした。
迅悠一
迅悠一
連
連がぷくっと頬を膨らませると、 迅はくすっと笑った。
でも……すぐに表情が変わる。
迅悠一
連
迅悠一
連
連は咄嗟に手を後ろに隠した。
連
連
迅悠一
……その一言で、逃げられなくなる。
彼の声は、 逃げ場のないほどに優しいから。
そっと両手を取られる。
そして…… 絆創膏まみれの手を見られてしまった。
迅悠一
連
連
連
ポツリと呟く連。
でも次の瞬間─── 彼の両手がそっと包み込んだ。
迅悠一
連
迅悠一
迅悠一
連
迅悠一
迅悠一
迅悠一
その声は、 冗談なんかひとつも混じってなかった。
連
小さく呟いた私の頭を、 彼が優しく撫でる。
迅悠一
迅悠一
その手が、優しくて……あたたかくて。
連
連の瞳が潤みそうになるのを、 迅は何も言わずそっと見つめた。
そして───
額にふわりとキスを落とした。
迅悠一
迅悠一
その言葉に、思わず声を詰まらせる。
連
迅悠一
連
連
迅はまた、にっこりと笑った。
迅悠一
連