作者
※迅さんの誕生日は4月9日
作者
4月9日でもないのに、誕生日ネタ投稿しときます………
作者
思いついてしまったので🥲
作者
それでは、本編どうぞ!
朝
いつもなら「おはよう」の声とともに、 ぱっとベッドから飛び起きる連……
……だけど。 今日の連は違った。
連
……うぅ、頭……くらくらする……
身体が重くて、喉もイガイガ。 熱を測れば、38.6℃。
連
…………っ
その数値を見た瞬間、 目に涙がにじむ。
連
どうして、今日なの……?
連
迅の……誕生日なのに……
今日という日は…… 彼の特別な日───
内緒で計画してたんだ。
彼の好きな食材を集めて、 料理を作って……
それから、彼の好きな景色が見える丘に、 一緒に行く予定だった。
……全部、サプライズだった。
それなのに───
連
っ……やだ……
連
こんな日に風邪ひいちゃうなんて……
そのまま…… ぐすんと枕に顔を埋めてしまう。
数時間後───
部屋の扉が静かに開いた。
迅悠一
おじゃましまーす……
迅悠一
って、うわ、ほんとに寝込んでんじゃん
軽やかな声。 けれど……優しい響き。
連
……じ、ん……
迅悠一
おれの誕生日、忘れてた?
連
ち、違うの……!
連
違うの…ごめんなさい……っ
迅悠一
はいはい、落ち着いて
枕から顔を上げた連の目は、 すでに涙でいっぱいだった。
連
ごめんね……
連
お祝い、何もできなくて……
連
全部……サプライズの……ために……
迅悠一
連
彼の指先が、そっと頬の涙をぬぐう。
迅悠一
泣かないでよ
迅悠一
おれ、何よりも“連がおれの傍にいてくれる”ことが一番欲しかったプレゼントだよ
連
うそ……だって、私……!
迅悠一
ほんとだよ
迅は、ニコッと微笑む。
迅悠一
だからさ……
迅悠一
今日は“おれが連を甘やかす日”ってことにしない?







