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rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 兄弟パロ、執事パロ 茈×桃𝖼𝗉
rara🎼
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21 あなたを好きになったことは、間違いじゃなかった
午後の放課後、生徒会室には静かな時間が流れていた。
書類の山に囲まれながら、らんはペンを走らせていた。
いるまは隣で同じように仕事をこなしながら、何度もちらりと横顔を盗み見る。
いるま
昼休みに、心を決めた。
でも、いざ隣にいると、言葉は喉の奥でうまく形にならない。
らんは相変わらず、表情を崩さず黙々とプリントをまとめていた。
いるま
らん
名前を呼ぶだけで、心臓が跳ねる。
いるま
らん
いるま
いるま
らんは不思議そうに眉をひそめたが、小さくうなずいた。
らん
らん
その夜。
屋敷の中庭。
夜風はやや冷たく、月が雲の間から顔を出していた。
ランタンの明かりの下、いるまはひとり佇んでいる。
──やがて、足音が近づいた。
らん
いるま
いるま
らんはベンチに腰掛け、いるまの隣に座る。
しばしの沈黙。
らん
いるまは、しばらく口を開けなかった。
けれどやがて、深呼吸してから、静かに言葉を紡ぎ始めた。
いるま
いるま
いるま
らんが小さく、息を呑む。
いるま
らん
いるま
はっきりと告げられたその言葉に、空気が震えるような気がした。
らんの目がわずかに揺れる。
らん
いるま
らん
らん
らん
でも──と、らんは続きを言うのに少し時間がかかった。
らん
らん
いるまはその言葉を静かに受け止めて、そっと問いかける。
いるま
らん
答えない代わりに、いるまはらんの手を取った。
手袋を外した指が、冷たい空気の中でほんのり温かい。
そのまま、手を胸元に当てさせる。
いるま
心臓の鼓動が、らんの指に伝わる。
いるま
──涙なんて、滅多に流したことがなかった。
でも、今は違った。
らんの目尻から、ぽつりと雫が零れた。
らん
いるま
いるま
らん
ぽつりと、小さく、でも確かに。
らん
らん
交わされた言葉は、“関係”ではなく“気持ち”を繋いでいた。
そっと指を絡め、ふたりは静かに肩を寄せる。
月明かりの下、もう誰にも、心は隠せない。
──これで、ふたりも恋人になった。
遠回りした想いが、ようやく重なり、ひとつになった夜。
第21話・了
rara🎼
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡220
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