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rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 翠×黈𝖼𝗉 兄弟パロ、執事パロ
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22 あなたのことを、ただ“好き”でいたいだけなんです
静かな金曜日の夜。
屋敷の廊下はもうすっかり静まり返り、皆それぞれの部屋に戻っていた。
けれど──まだ、みことは眠れずにいた。
寝室のベッドに座ったまま、スマホのライトだけが小さく光っている。
トーク画面には、“すち”の名前。
でも、言葉が打てない。
“好きです”なんて、送れるわけがなかった。
みこと
ふいに、廊下から軽い足音が近づく。
トントン、と控えめなノック音。
すち
すち
すちの声だった。
みこと
そっと扉が開く。
月明かりに照らされたすちの顔は、いつもと変わらず穏やかだった。
すち
すち
みこと
みことの言葉に、すちは静かに頷く。
すち
みこと
ベッドの横の椅子に腰かけ、すちはみことの顔をそっと見つめる。
すち
みこと
問いかけるように呟いたみことの声が、少しだけ震えていた。
みこと
みこと
手のひらをぎゅっと握る。
みこと
その言葉に、すちは立ち上がった。
そして、ベッドの前にひざまずき、みことの両手を包む。
すち
みこと
すち
すち
その告白に、みことは胸の奥がぎゅうっと締めつけられるような感覚に襲われた。
でも、それは苦しさじゃない。
みこと
もう、抑える必要なんてなかった。
みこと
涙がこぼれた。
でも、今回は笑顔も一緒にこぼれた。
みこと
すち
みこと
すち
すち
ぎこちない笑いがふたりの間に広がる。
けれど、それは“主と執事”じゃない、“恋人”として交わされた、はじめての笑いだった。
そっと、すちがみことの額に口づける。
すち
すち
みこと
この夜、ふたりはようやく“主従”という殻を脱ぎ捨てた。
残ったのは、名前で呼び合える関係。
そして、真っ直ぐな“好き”だけだった。
第22話・了
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡230
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