俺の声

俺の声が出なくなって、数日がたった。

医師にはストレスが原因と言われた。

正直、手話もある程度覚えていたから苦労はしなかった。

こんな答えなのは分かってた。期待もできない。

俺に興味関心もないのに、完璧を求める。

俺の部屋の本棚には参考書がびっしりと埋まっていた

認めてもらいたかった。そのためにがむしゃらに努力した跡。

俺の嗚咽が部屋に響く

あの人に、少しでも心配して欲しかった。

頑張ったね、って褒めて欲しかった

ニュースで少し耳にするくらいで行きたいなんて思わなかった

けれど、トー横なら…分かってくれるかもしれない

そんな、馬鹿みたいな思考で、衝動で思ってしまった

藁にもすがる思いで、明日行ってみようと思った

そうやって、意外にもスムーズに準備が終わった

面倒臭いけど、明日には解放される。そう思うと楽になった

オムライスを作る。今日は弟が帰ってくるから、3人前。

父さん、母さん、弟の頼人。俺には材料費が勿体ないと言われた。

声が出ないということをスマホに書き起こして伝えた

あぁ、嫉妬する俺が醜くて嫌いだ。

何でも努力せずにできて、人に必要とされる人望

母さんも、父さんも頼人にはとても優しかった

そうやって文字に書き起こすと頼人は嬉しそうになっていた

俺と真反対の弟への劣等感

悪気のないあの瞳

屈託のない笑顔

あいつの全てが頭から焼き付いて離れない

もう、死にたくて堪らない。

劣等感、敗北感、嫉妬、憧れ

醜い感情が湧き出る

そして、吐き気を催す

ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀｯｶﾞﾁｬｯ

ｶﾞﾁｬｯ

少しして、落ち着いて深呼吸する

そして、ベットに寝転ぶ

目を閉じて、深呼吸しながら寝ることに集中する

ギュッと目を閉じる。

やめて、心の中で叫ぶ

耳も塞いで、布団も頭まで被って

震えながら眠る。

そこで、俺の意識は途切れた。

♡が400もあってびっくりしました 笑

嬉しすぎて、いっぱい書いちゃいました！

フォローして下さった方もいたので嬉しかったです！

次くらいで他3人くらいは出てくると思います！

改めて♡、フォロー、ありがとうございました！