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続き楽しみ (((o(*゚▽゚*)o)))
ものすごくすきです😭
酔った桃くんお持ち帰りしちゃえば良かったのに…(((殴 こんな見るの遅くなってごめんねぇ😭
紫
桃
桃紫久々なので 下手ですがご了承ください!!
stxxx nmmn 桃紫
興味本位でやって来たホストクラブ
仕事終わりということもあり、 倦怠感でいっぱいだった。
珍しく仕事が 19時過ぎに終わり、
どこかで一息つこうと 考えていたところに
ある一軒が目に入った。
' host club '
と看板に記された文字を見る。
ホストはあまり良いイメージを 持たれておらず、
俺自身もあまり近づいたこと が無かったが、
今日くらいは もうどうにでもなれ、 なんて奔放な気持ちで足を運んだ。
室内は女性の香水の香りや お酒の匂いで充満していた
案内されたのは 1番奥の窓側の席。
紫
指名する人を聞かれ、 少し戸惑ってしまう俺。
紫
そう言って差し出された名簿には ざっと40人ほどの名前が載っていた
一通り見ていく中で 最も惹かれたのが 、
人気ランキング1位の 桃さんだった
紫
そう言って桃さんを指す。
一礼をして受付の人は メニューを机に置いて 人混みに紛れて奥の方へと向かっていった。
俺は元々お酒が得意な方では無い。
机に置かれたメニューを ペラペラめくっていくと、
ノンアルコールのページに辿り着く。
紫
近くを通りかかった従業員を呼び、 お酒を頼む。
紫
紫
そう言った後、その人は バックバーへと歩いていった。
紫
俺はノンアルコールのカシスオレンジが 入ったグラスを片手に持ち、口に含む。
さっぱりとした芳醇な香りと、 口当たりの良い優しい味が、 俺の心までをも包み込む。
桃
紫
桃
桃
紫
そう言って微笑みながら 俺の向かいに座り始める桃さん。
ご指名ありがとうございます、 と言いながら名刺を渡される。
思っていた以上に 整った顔立ちの方だった。
ふんわりとした甘い匂い
些細な気遣い
圧倒的コミュ力
全女子が求めるようなもの全てが 出揃っているような人だった。
桃
紫
紫
桃
紫
流石No.1と言ったところか
似たようなお酒も沢山あった中で 色と匂いで俺が頼んだお酒を当ててしまう。
桃
桃
そう言って笑いかけてくれる桃さん。
仕事慣れしていることもあって、 スマイルも完璧だ。
桃
紫
お酒にも思いや願いが込められている のだと思うと、
少しばかり関心を持ってしまう。
桃
紫
突然改まる桃さん。
その間には若干緊張した 空気が流れる。
桃
こんなに人が大勢いる中で、 俺が初めて来たというのを 把握していることに拍子抜けする。
桃
紫
あまり慣れていない場に 口が上手く回らず、
思うように話せない。
それでも桃さんは、俺の話を 真剣に聞こうとしてくれていて。
その優しさが今の俺には 身に染みるほど嬉しかった。
紫
紫
どのような表情で 桃さんを見ればいいか分からず、
桃さんから目を逸らし、 グラスを軽く握ったまま俯く。
紫
紫
紫
紫
紫
初対面なのに、あたかも幼馴染だったかのように、ペラペラと彼の長所を語っていた。
桃さんの表情が固まってから やっと我に返る。
不快に思われたかな、なんて不安になりながら桃さんの顔を伺う。
桃
紫
予想外の返答で、 思わず顔を上げてしまう。
桃
桃さんは頬杖をついて、 俺の方を真剣な眼差しで見つめる。
紫
桃
紫
桃
紫
初めての場で緊張もあるからか、 俯いたままの状態で 声が小さくなってしまう。
桃
紫
桃さんは俺とは真反対の様子で、 慣れたように話を広げてくる。
桃
紫
桃
桃
紫
今までで洞察力なんて 褒められたことが無かったからか、
素直に喜んでいいのか分からず、 曖昧な返答を零す。
この短時間で、俺の行動を見ている 桃さんも凄いと思うが、 口には出さなかった。
桃
紫
話の内容が一変し、 その場の空気も少し静かになる。
あの後桃さんも、俺がカシオレを飲んでいる姿を見て欲しくなったのか、
度数の高いお酒を瓶ごと持ってきて ペース良く飲み始める。
桃
で、どうなの?と、 俺の恋愛に興味津々で聞いてくる。
紫
と答えると、桃さんは目を見開き、 分かりやすく驚く。
桃
紫
桃
紫
人の恋愛、それも初対面の相手の恋愛で、
そんなに驚くことの方が 珍しいと思う。
…なんて、桃さんは俺の恋話に 興味を持ったのか、質問攻め。
俺も桃さんからの質問に答えながら、 カシオレを飲んでゆっくりと過ごす。
俺が来てから1時間程度経った。
桃さんは他の客からも 指名されていたのに、
ずっと俺の向かいに居座っている。
俺が[行かなくていいんですか?] と聞いても、
桃さんには受け流されて 終わるだけだった。
ラストオーダーの時間も過ぎ、 店内の客が減ってきた頃。
紫
1時間前までは、 息が苦しいと感じるほど混んでいたのに
今では全くと言っていいほど居ない。
桃
紫
そう言って俺は荷物をまとめ、 帰る準備をする。
桃さんも結構酔いが 回っているところだった。
桃
ほんのりと頬を赤く染めながら 甘ったるい声で言うものだから
断る選択肢は無い。
紫
桃
まるで小学生の男の子と 話しているようだった。
No.1の人はお酒が強いイメージが 俺の中で残っていたため
このような姿を見るのは 少し意外だった。
紫
最後に改まって礼をしようと 振り返ると、
正面から俺より2回りほど 大きい体が俺の方に傾いていた。
紫
俺が突然のことに戸惑ってしまい、 上手く支えることが出来なかったため、
俺ごと後ろに倒れてしまった。
桃
近くの従業員の方が、 近寄って声をかけて下さった。
紫
俺はある程度桃さんの様子について話し、 桃さんを俺の体から引き離す。
桃
…なんて、俺のシャツの裾を掴んで、 話そうとしてくれない桃さん。
少しばかり可愛いと思ってしまう俺は、 普通では無いのだろうか。
と、奥のスタッフルームから 従業員が出てきて、
3人がかりで桃さんを引き離す。
桃
俺の耳元でぼそっと囁かれた言葉。
駅前の公園、なんて思い当たる所は 1つしかなくて。
事も一段落つき、辺りを見回すと もう客人は俺だけのようだった。
俺は桃さんの姿が見えなくなるまで 見送った後、
受付の方まで行って お会計を済ませる。
カランカラン、とドアを開けた時に 鳴る鐘の音を背に、
俺は駅前の方向に 歩いていった。
next ... ♡200
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