注意⚠︎ この作品はnmmn小説となっております。 苦手な方やこの言葉を知らない方はブラウザバックをお勧めします。 ご本人様とは一切関係ありません。検索避けのご協力よろしくお願いします。 ぬるっと終わります。
息が詰まるようなほどの人の多さに、ため息が出る。
青
桃
扉のすぐそば、仕切りに背を預けて小声でぼやけば 隣に立つないこが呆れたように笑う。
ふと顔を見れば額にうっすらと汗をかいていて。
青
桃
桃
テンポの悪い会話に不信感が拭えない。 が、ここで問い詰めてもきっと白状なんかしてもらえないから。
青
桃
それだけ答えて手元のスマホに目を落とすないこ。
その顔色はお世辞にもいいとは言えなくて。 吊り革を掴む手は震えていた。
でも、彼が言わないならこちらが深入りするのは迷惑ではないか、と。 変な遠慮が働いて。 手持ち無沙汰になった目線は、手元のスマホに落ちていった。
桃
グラグラと揺れる視界に、静かにため息をつく。
平衡感覚なんてものはとっくに機能してなくて。 必死に吊り革を掴む手は感覚がなくなっていた。
青
めっちゃ顔色悪いで、 と、遠慮がちに問われる。 心配をかけるほど顔に出ているのだろうか、と 窓に映る顔をみる。
それでも、やはり普段と変わらないような顔色で。
それなのに、自分では制御できないような 違和感が広がる。
桃
ただただ、だるいだけ。 心配をかけるほどではないはずなのに。
青
青
平日の仕事終わり。 スーツ姿の人でぎゅうぎゅうになっている電車内。 座っている人も立っている人も、みんな疲れ切ったような顔をしていて。
桃
立っていられない程体調が悪いわけではない。
もちろんしんどさはあるし、 正直座ってしまいたい気持ちもある。 けれど、それは誰だって同じだろう。
青
桃
そっと体に回される腕は彼の優しさで。
変わらずゆらゆらと揺れる視界に大きく息をついた。
背中に回した腕にだんだんと重みが増す。 体から伝わる熱は、明らかに普段より温度が高い。
下を向き続ける顔は髪に隠されていて見えない。 それでも息が荒くなってきているのは伝わってくる。
桃
大きく息を吸う音と共に姿勢を正すないこ。
その途端、大きく揺れる車内。 バランスを崩したないこが、ずるずるとその場にしゃがみ込む。
青
慌てて体を支えようとするものの 片腕では完全には支えきれなくて。
周りにいた人も異変を感じたらしく視線を送ってくる
青
桃
ぼーっと空を見つめる目に あぁ、これはあかんやつだ、と直感的に思う。
青
ぼーっとしたままのないこをおぶったまま 運良く止まった電車を出た。
コメント
1件
めっちゃ好きです!! 続き楽しみにしています!! 無理せずに投稿してください!