命
謎の人物
謎の人物
謎の人物
謎の人物
謎の人物
謎の人物
謎の人物
嗤う、嗤う
男は嗤う
まるで役者の様な身振りで男は嗤う
そんな男に命は言葉を失った
命
このままでは不味い
そう悟った命は必死に抗議する
命
命
命
謎の人物
そんな訳無い
だって自分は今ここに居るじゃないか
同じ人物が二人もいるはずがない
謎の人物
命
謎の人物
男は命に向かって歩いて行く
命は後ずさる
男はニタニタと気味の悪い笑顔を浮かべ此方に近ずいて来る
命は堪らず逃げ出した
命
当たりは見渡す限りの闇
暗く何も無いこの空間
出口なんて見当たらないし
それどころか壁すらない
それでも命は走った
走って
首を掴まれる
命
謎の人物
掴まれた首を強く掴まれ、軋む
謎の人物
ゆっくりと掛けられる圧力に耐えられず、命は男の手を解こうと掴む
謎の人物
それでも首から手は離れず、命は更に暴れる
謎の人物
ゴキリッ
命
魂の半身が死に
謎の人物
もう半身に吸収され
半身の糧となった。
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