TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

夢の病室

一さん

ココ

ココでいいぞ

ココ?

なんか響き可愛いですね!

ココ

ウグッ…(吐血

ココ

(可愛いのはお前だ…ッッ!!)

え!?

ココさん血が出てる!?
死んじゃう!?

ココ

だ、大丈夫だ…

ココ

それよりどうした?(スンッ

(切り替えすごい…)

えっと、蘭さん達
今日はいないんですか?

ココ

ああ、ちょっと仕事が立て込んでてな

ココ

今週は交代で見舞いに
来ることになったんだよ

そうだったんですか、大変ですね

ココさんも無理して
来なくていいんですよ?

ココ

無理なんてそんな…

嘘…

夢はそう言って、ココの 目の下にある隈に触れた。

隈すごい、寝てないですよね?

ココ

いや、これは元々あるやつだろ

前より濃くなってます
ちゃんと寝てください

ココ

わ、分かった…(シュンッ

(キュンッ♡

あれ?なんか今、
すごい変な感じがした…?

ココ

なんか前の夢の
面影が見えた気がする

ほんとですか!?

ココ

まだ吐血までは
してないから薄いがな

吐血するんですね…w

ガチャッ

二人が仲睦まじく話していると、 突然病室の扉が開かれた。

鶴蝶

よう、夢

鶴蝶さん!

ココ

お前、仕事は?

鶴蝶

終わらせてきた、俺のは資料整理だけだったからすぐ終わったんだ

ココ

そうか、他は商談やら
任務があるもんな

ねぇ…ココさん、鶴蝶さん

鶴蝶

ん?

ココ

どうした?

みんなって、どんな
お仕事してるんですか?

鶴蝶

あー、えっと…

鶴蝶

(言ったらまずいよな?)

ココ

(当たり前だろ、ただでさえこんな状態なのに)

鶴蝶

(どうする?適当に理由つけるか?)

ココ

(それしかねーだろ)

鶴蝶

(てかこれどうやって会話出来てるんだ?)

ココ

(知らね)

あの…任務って
言ってましたよね?

もしかしてFBIみたいな、潜入捜査みたいなことしてるんですか?

ココ

えっ……あ、まあそんな感じ

ココ

だよな鶴蝶?

鶴蝶

あ、ああ…そうだ

すごい!!
かっこいい!!

ココ&鶴蝶 (元がバカでよかった…!!)

ココ

(実際FBIとは対極なんだけどな)

鶴蝶

(まあな…)

ココ

(よし、これ以上詮索されたら困るし、話逸らすぞ)

鶴蝶

(おk)

鶴蝶

夢、毎日病室にいて退屈だろ?

鶴蝶

車椅子押してやる
から、中庭でも行こう

いいの!?

ありがとう鶴蝶さん!

鶴蝶

グッ…(パタッ

あまりにも純粋すぎる笑顔を向けられ、鶴蝶は倒れてしまった。

か、鶴蝶さん…!?

ココ

大丈夫だほっとけ、すぐ復活する

ええ…でも、

鶴蝶

よし、行こう

復活はやっ!?

中庭

わぁ!綺麗!

ココ

空気も美味いし、いい場所だよな

鶴蝶

ほんとにな

ココ

(鶴蝶、病院だが一応警戒しとけよ)

鶴蝶

(ああ、奴らがいつ仕掛けてくるか分からないからな)

ココさん、鶴蝶さん、
あっち行ってみたいです!

鶴蝶

分かったから、
あんまり暴れるなよ

はーい

そしてしばらく、中庭を歩いた後…

病院にもこんな場所があるんですね

ココ

ああ…患者の心のケアをしたり、ちょっとした運動をさせるためにあるらしい

明日は誰が来るんですか?

鶴蝶

明日は多分、
マイキーが来れるはずだ

そうですか…

ココ

どうした?

いえ何でも、ただ…

なんだか今は、
蘭さんに会いたくて

鶴蝶

蘭に…?

はい

よく分かんないんですけど、蘭さんといると落ち着くというか…安心できるんです

あ…!で、でもマイキーさんがダメとかそういうことじゃないんです!

ココ

大丈夫だ、分かってる

はい…

ココ

(なんかしんみりしちまったな…)

鶴蝶

(ちょっと気まずい気がする)

ココ

(お前でもそう思うことあるんだな)

鶴蝶

(当たり前だろ、俺をなんだと思ってるんだ?)

鶴蝶

(まあでもこういう時は、話を逸らした方が一番だ)

ココ

(逸らすってどうやって?)

鶴蝶

(ん?えーっと…)

鶴蝶

……夢、寒くないか?

え?まあ、ちょっとだけ

鶴蝶

なんか暖かいもの
買ってきてやるよ、待ってろ

いいの?ありがとう、鶴蝶さん

鶴蝶

ああ

そう言って鶴蝶は、 遠くにある自販機へ向かった。

ココ

(いや何が話逸らすだよ、逃げただけじゃねーか)

ココ

(しかも結構上手かったし…)

あの…ココさん

ココ

ん?

実は、ちょっと聞きたいことが…

プルルルルッ!!

夢が何かを言いかけたその時、ココのスマホに電話がかかってきた。

ココ

悪い夢、ちょっと外すぞ

あ、うん…

そう言うとココは、スマホを 手に少し離れた場所に移動した。

暇になっちゃった、何してようかな…

前の私だったら、こういう時
何してるんだろう?

スマホも、パスワード分かんないから開けないしな…

ザッ…ザッ…

するとベンチにいる夢に、背後から何者かが近づいてきた。

ココさんと鶴蝶さん、まだかな…

???

………………

そしてその人物は、コートのポケットから折りたたみのナイフを取り出した。

ガッ…!!

和田

おい…

しかしその人物が、夢に ナイフを向けようとしたその時

いつの間に近づいていた和田が、その人物の手首を背後から掴んだ。

???

…ッ……!?

和田

2秒以内にそのナイフから
手を離し、ここから立ち去れ

和田

聞けねぇなら俺が今持ってるこの銃で、テメェの腹に風穴開けてやる

和田はそう言って、銃を その人物の背中に押し当てた。

???

くそっ……!!

その人物は和田に脅されると、ナイフを地面に落としそそくさと立ち去った。

和田

ふぅ…

カランッ

和田は軽く息を吐くと、持っていた木の棒を地面に落とした。

あの…もしかして、
和田さんですか?

和田

え?

すると後ろの和田に気がついた 夢が、そう声をかけた。

あれ?違いました?

ブックルさんとMDOさんから、どんな人か聞いたので、もしかしたらと思ったんですが…

和田

(全くあいつらは、許可なしになんでも話しやがる…)

和田

あってるぞ

和田

剣、和田剣だ

剣、かっこいい名前…!!

和田

そうか?

はい!

夢が自信満々にそう言うと、和田は嬉しくなったのか表情を緩ませた。

鶴蝶

夢、戻ったぞ

ココ

ひとりにして悪い……って、
なんだ和田も一緒か?

ココさん、鶴蝶さん、おかえり!

今さっき会ったんです

和田

よう、久しぶりだな

鶴蝶

怪我はもういいのか?

和田

ああ…ほぼ塞がってるから、そろそろ退院できるらしい

ココ

そうか、良かったな

ココ

あいつらにちゃんと伝えろよ?

ココ

お前が見舞い拒否するから、すげー心配そうにしてたぜ?

和田

そうか、なんか
悪いことしちまったな

和田

ちょっとばかし、一人の時間が欲しかっただけなんだが…

和田

まあいい、
退院したら連絡しとくか

鶴蝶

随分適当なんだな

和田

別になんてことねぇよ、むしろ上司と部下って関係でもなくなったから肩が軽くなった

ココ

そりゃよかったな

あの、和田さんは何の
仕事をしてるんですか?

ココさん達はFBIみたいな、潜入捜査したりする仕事らしいですよ!

和田

FBIって…

和田

(お前ら誤魔化すの下手かよ)

ココ

(ちげーよ、夢が先にFBIの話題出してきたからとりあえずそれで誤魔化したんだよ)

和田

(にしたってもっとあるだろ、FBIとか俺らと真反対だろ)

鶴蝶

(それは同感だな)

ふふっ…何だか3人とも、テレパシーで会話してるみたいですね

ココ

まあ、FBIだし?w

鶴蝶

なんだその理由

テレパシーも使えるなんて、
やっぱりFBIって凄い…!!

和田

お前はFBIを超能力者集団
とでも思ってるのか?

鶴蝶

それで納得するのも
どうかと思うぞ

冗談ですよ

でももしそんなことができるようになったら、ほんとに凄いですよね

ココ

まあな

和田

さて、そろそろ昼だし病室戻るか

和田

じゃあなお前ら

またね、和田さん!

夢がそう言って手を振ると、和田は控えめに手を振り返し一足先に中へ入った。

鶴蝶

俺らも戻るか

ココ

だな

ココ

つか鶴蝶、飲みもんは?

鶴蝶

あ、コンポタ冷めてる…

えっ!?

そんな…コンポタ冷めたら
美味しくないよ…

鶴蝶

グッ…可愛い……ッッ!!(吐血

鶴蝶さん血が…!?

鶴蝶

だ、大丈夫だ、気にするな…

ココ

コンポタは温め直すか
寒ぃし早く行こうぜ

鶴蝶

ああ…

そうして鶴蝶は冷えたコンポタを持ち、ココは夢の車椅子を押して中庭を後にした。

(ココさん、さっき私が聞こうとしたこと忘れてるみたい)

(まあでも、ココさんに聞くことないか)

(お見舞いに来てくれた時に、聞いてみよう…)

To Be Continued…

ヲタ女と反社【君の名を呼ぶ】〜stand by you〜

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

175

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚