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青春旅行

3 - 第3話 お願い

♥

53

2025年09月20日

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「青春旅行」

注意(attention) atkr二次創作 学パロ、年齢操作、 ダーク要素あり 魔法系(ファンタジー)要素大

第1章第3話「お願い」

僕は、君にお願いをした。

🦍

おんりー君、ぼんさんを探してほしいんだ。

🍌

ぼん…さん…?どちら様ですか?

🦍

「ぼんじゅうる」って言うんだ。

🍌

…写真とか、ないですか?

そう言われて、鞄の中から一枚の写真を取り出した。

僕と、ぼんさんの写真。

🍌

写真を渡すと、黙って見つめている。

🍌

…こっちに来てください。

黙って着いて行くと、立ち入り禁止の屋上に案内された。

🍌

本来は立ち入り禁止ですけど…

🍌

まあ、鍵が壊れていたんだから、大丈夫でしょう。

錆びてボロボロに崩れた南京錠を、君はここから投げた。

🍌

証拠隠滅、って事で。

おんりーは、錆びたフェンスにもたれかかった。 ギシッ、と軋む音が鳴る。

🍌

…今から、貴方にとっては衝撃的な話をします。

🍌

心の準備はできていますか?

僕は、しっかりと深呼吸をした。

ぼんさんのことなら、なんでも受け止める。

だって、僕の信頼している、大切な人だから。

🦍

…わかった、教えて

🍌

この人は、貴方と同じく、能力者です。

君は、淡々と告げた。そして、そのまま言葉を続ける。

🦍

え?

🍌

もう一つ。

🍌

この人は、今はこの世界にいません。

ますます意味がわからない。どう言うこと?

北風が、とても冷たく感じて、思わず身震いをした。

🍌

…簡単に言えば…「異世界」に行っています。

声が、掠れている。 はくはくと呼吸をする。

🍌

この世界は、ぼんじゅうるさんと…僕がやっと入れるくらいだと思います。

🍌

そして、恐らく…

🍌

ぼんじゅうるさんは、此方側の世界に戻ってくる気はありませんよ。

🦍

…ぼんさんは…どうして…

君は目を細めて、眼鏡のフレームに指を置いた。

🍌

そこまでは…僕には分かりません。

🍌

今ある選択肢は2つ。
救出に行くか、放置するか。

そんなの、救出する以外の選択肢はない。

僕が口を開いた時、君はそれを阻止するかのように話し始めた。

🍌

…この人は…能力を使い慣れていません。

🍌

お兄ちゃんが自分の能力を使いこなせるのは、

🍌

幼い頃に、沢山使ったから。

こちらをじっと見つめる君。思わず、目が合った。

🍌

貴方もそうですよね。

🍌

その「答え合わせ」は、何回も何回も使って、やっと精度が上がったでしょう?

確かにそうだった。

初めの方は、上手くいかなかった。

頓珍漢な事を言われたり、嘘をつかれたりした。

何回も使って、やっと正しい事がわかるようになった。

🦍

それと、同じって事…?

🍌

そうです。

もう一度、こちらの目を見て、はっきりと言ってきた。

🍌

この能力は、慣れていないと非常に扱いづらいです。

🍌

使いこなせる段階まで行っていない場合、最悪、もう戻ってこられません。

🦍

それって…どういうこと?

冬の空は真っ青で、太陽の光がひどく眩しい。

クラクラとしてしまいそうだった。

🍌

…力をコントロールして異世界を作らないと…

🍌

やがて異世界は崩壊します。

崩壊すると、どうなる?

そんなのは、訊きたくなかった。

知りたくもない。目を逸らしていたい。

🍌

…崩壊したら…ぼんじゅうるさんは確実に死にます。

🦍

嘘だ‼︎そんなわけない‼︎

おんりーの肩を掴んで、揺さぶった所で我にかえった。

🦍

あ…ごめん…

🍌

…気にしないでください。

🍌

お兄ちゃんが待ってるんで、失礼します

そう言うと、君は屋上から出て行った。

僕は、考えないといけない。

ぼんさんのこと。

ぼんさんを、助けたいというその気持ちに、変わりはない。

でも、僕には異世界に入る力はない。

無力とは、こう言う事なのかな。

🦍

ぼんさん、教えてよ。

写真に写った貴方は、僕の気持ちなんて知りもしないよね。

next→第4話「異世界へ」

作中の用語を簡単に解説するコーナー

「答え合わせ」とは ドズルが持つ能力。 疑問を頭に浮かべると、その答えがわかる。 ただし、この世界に答えが存在しない場合は「わからない」と返ってくる。

この作品はいかがでしたか?

53

コメント

2

ユーザー

だからbnさんについてはdzさんの能力でも「わからない」だったんですね... 異世界にいる=この世界に答えが存在しない...か

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