「青春旅行」
注意(attention) atkr二次創作 学パロ、年齢操作、 ダーク要素あり 魔法系(ファンタジー)要素大
第1章第3話「お願い」
僕は、君にお願いをした。
🦍
🍌
🦍
🍌
そう言われて、鞄の中から一枚の写真を取り出した。
僕と、ぼんさんの写真。
🍌
写真を渡すと、黙って見つめている。
🍌
黙って着いて行くと、立ち入り禁止の屋上に案内された。
🍌
🍌
錆びてボロボロに崩れた南京錠を、君はここから投げた。
🍌
おんりーは、錆びたフェンスにもたれかかった。 ギシッ、と軋む音が鳴る。
🍌
🍌
僕は、しっかりと深呼吸をした。
ぼんさんのことなら、なんでも受け止める。
だって、僕の信頼している、大切な人だから。
🦍
🍌
君は、淡々と告げた。そして、そのまま言葉を続ける。
🦍
🍌
🍌
ますます意味がわからない。どう言うこと?
北風が、とても冷たく感じて、思わず身震いをした。
🍌
声が、掠れている。 はくはくと呼吸をする。
🍌
🍌
🍌
🦍
君は目を細めて、眼鏡のフレームに指を置いた。
🍌
🍌
救出に行くか、放置するか。
そんなの、救出する以外の選択肢はない。
僕が口を開いた時、君はそれを阻止するかのように話し始めた。
🍌
🍌
🍌
こちらをじっと見つめる君。思わず、目が合った。
🍌
🍌
確かにそうだった。
初めの方は、上手くいかなかった。
頓珍漢な事を言われたり、嘘をつかれたりした。
何回も使って、やっと正しい事がわかるようになった。
🦍
🍌
もう一度、こちらの目を見て、はっきりと言ってきた。
🍌
🍌
🦍
冬の空は真っ青で、太陽の光がひどく眩しい。
クラクラとしてしまいそうだった。
🍌
🍌
崩壊すると、どうなる?
そんなのは、訊きたくなかった。
知りたくもない。目を逸らしていたい。
🍌
🦍
おんりーの肩を掴んで、揺さぶった所で我にかえった。
🦍
🍌
🍌
そう言うと、君は屋上から出て行った。
僕は、考えないといけない。
ぼんさんのこと。
ぼんさんを、助けたいというその気持ちに、変わりはない。
でも、僕には異世界に入る力はない。
無力とは、こう言う事なのかな。
🦍
写真に写った貴方は、僕の気持ちなんて知りもしないよね。
next→第4話「異世界へ」
作中の用語を簡単に解説するコーナー
「答え合わせ」とは ドズルが持つ能力。 疑問を頭に浮かべると、その答えがわかる。 ただし、この世界に答えが存在しない場合は「わからない」と返ってくる。