「青春旅行」
注意(attention) atkr二次創作 学パロ、年齢操作、 ダーク要素あり 魔法系(ファンタジー)要素大
第4話「異世界へ」
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やり残した課題を終わらせる為に、僕は誰もいない教室にいた。 背後から抱きつかれて、思わず後ろを向く。
最近学校に来た時によく話している、自分の唯一の同級生の友達、ルザク君。
水月ルザク。 この子は、能力者だ。 向こうも、僕が能力者なことを知っている。
「思考覗き」ね。 他人の思考を、1日に2回まで覗くことができる能力。
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君はにっこりと笑った。
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ニコニコととんでもない発言をしてきた。
多分、僕以外だったら「何故知っているの?」から始まるが、僕はもうそれを指摘するのは辞めた。
言葉を交わさなくても、能力者同士なのは分かりきっている。
だって、思考が読める君と、能力や魔法に過剰な程に敏感な僕だから。
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自席の一つ前の席の向きを変え、僕と向き合って座っているルザク君。
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じっと話を聞いているルザク君。
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そう、序盤の序盤だ。 中等部はクラス替えがないので、中1の時からということである。
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お兄ちゃんは、最近は能力を隠している。
でも、少し能力が漏れていて、わかるんだよね。
ルザクくんも、似ている気がする。
あ、話が逸れちゃったね。いけないいけない。
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御名答。やっぱ、考えを話さなくても伝わりはするの、やりやすくていい。
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君は黙って、そっか、と小さく呟いた。 こちらをはっきりと見て、笑った。
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中途半端な付け方だとルザク君に怒られそうだな…
そういえば、女子生徒や一部の男子生徒は、ルザク君のことを「るざぴ」と呼んでいる。
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やっぱり慣れないよ、るざぴ呼びは…
僕自身、これまで小学校では孤立していたし、通信の中学では、スクーリングの日も誰とも話していないし。
友達、という存在が初めてだから、やっぱり関わり方もよくわからない。
でも、ルザク君…るざぴは優しい。
そうこうしているうちに、課題が終わった。
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荷物をまとめて、席から立ち上がった。
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約束を取り付けて、急いで教室を飛び出した。
まぁその約束、多分果たせないけどね。
おんりーちゃんを見送って、僕も教室を出ようと、席を立った。
おんりーちゃんの席の近くに、一冊のノートが落ちている。
表紙だけで、おんりーちゃんの字だとわかった。
「救済計画」と題し、びっしりと計画が書いてあるノート。
ノートを開くと、そこにはとんでもないことが書かれていて、僕は声が出なかった。
「僕がぼんじゅうるさんを能力で操って、異世界から追い出す。」
ノート、教室に忘れちゃったかな。
まぁ、いいや。
どうせ、この世界には戻ってこれないし。
呪文を詠唱し、異世界に繋がる門へと足を踏み入れた。
next→「操り人形」
作中の用語を簡単に解説するコーナー
「異世界」とは 能力を持った者だけが創造できる別世界。 能力「異世界創造」を持つ者と、「とある条件」を満たす者だけが別世界への出入りが可能。 能力の繊細なコントロールが不可欠で、初心者が創造した異世界は崩壊しやすい。 崩壊した際に中にいた人は、現実世界から存在が消え、忘れ去られる。
コメント
3件
能力者同士わかる...しかもqnlzはよくないです...w 尊いの塊じゃないですか...!