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らず
あの夏が飽和する
桃
赤
雨音が防音の壁をいとも簡単に通り抜け、バシャバシャと聞こえる日にその音に勝るようにインターホンが鳴る
桃
<はーい?
インターホンの画面に映し出されたのは俺のよく知る人
赤
彼は静かに言った。 大雨のせいでずぶ濡れになった衣服など気にせず静かに、涙を流しながら。
桃
大きく聞こえた雨音が一瞬にして聞こえなくなった。 聞こえるのは彼の鳴き声、俺に見えるのは彼の震える姿。
そんな言葉で始まる、俺の夏の思い出
唐突な言葉に、理解が追いつかない俺に追い打ちをかけるように彼は言った
赤
赤
なにもかも嫌になって殺した。 そう告げた彼はまだ少し苦しそうで心が痛かった
赤
赤
赤
彼なりの償いなのだろう。 俺がいじめられてた時なつは隣で俺を慰めた。 なつの両親が亡くなった時は俺が支えた。
俺らは切っても切れない絆があった。
桃
俺は迷わず言った。
そこからの行動は早かった。
財布をもって、ナイフも持って、携帯ゲームもカバンにつめておこう
桃
赤
桃
赤
桃
桃
人殺しとダメ人間の__
らず
らず
らず
らず