何かあったのかと心配していたところ、明け方陽菜からLINEが入った。
陽菜
亮君、おはよう
亮
陽菜?お前、いまどこだよ?朝まで何してた?心配するだろ?
陽菜
うん。ごめん
亮
ごめんじゃなくて。今どこにいるんだよ?
陽菜
彼氏の所
亮
は?彼氏?
陽菜
そう
亮
意味が分からないんだけど。陽菜は俺と結婚してるよね?
陽菜
分かってる。これが許されないことだっていうのは、よく分かってる。
亮
不倫ってことだよね?
陽菜
でも出会ってしまったんだから仕方ないの。順番が違っただけなの。
亮
相手は誰だよ?
陽菜
パート先の店長
亮
今、そこに居るのかよ?
陽菜
うん。ずっと一緒にいる。これから先も、もう一緒に居ようって。
亮
店長の家庭は?
陽菜
彼は独身。だから大丈夫。
亮
何が大丈夫なんだよ
陽菜
亮君さえ、私と別れてくれたら、丸く収まるの。
亮
なんで俺が邪魔者みたいになってんだよ?おかしいだろ?俺は別れないぞ
陽菜
お願い。私たち本当に愛し合ってるの。もう離れるなんて無理なの。
亮
身勝手すぎだろ
陽菜
よく分かってる。彼も謝ってる。申し訳ないって。離婚してくれたら、慰謝料も2倍払うし。
亮
慰謝料2倍?はぁ?じゃあ3倍払ってもらおうか。
陽菜
彼がそれでもいいって。
亮
分かった。きちんと証書作って、離婚はそれからだ。
陽菜
亮君、ありがとう。私、幸せになるね!
恋愛ボケしている陽菜と不倫相手は、本当にこちらの提示した額の証書に署名した。
もちろん、一括では払えない額なので、分割で払ってくれていたが、それも徐々に滞って来た
亮
今月の慰謝料、入金されてないけど?
陽菜
ごめんなさい。もう少し待って。
亮
先月もそうやって、ようやく払ってくれたけど。今月はもう待てない。これが離婚の条件なんだから、きちんとして下さい
陽菜
そもそもさあ、不法な額だよね?こんなの払えるわけないじゃない。
亮
不法な額だろうが何だろうが、お互いに納得して決めた額だろ?今更舐めたこと言うなよ。法的な証書も作ってるんだから。
陽菜
あの時は私たちも深く考えてなくて。ねえ、今から減額できない?
ここまで見てくれてありがとうございます!続きも作るので、ぜひ見てください!