隣のクラスの伊藤くん

近ごろ視線を感じるなーとは思ってた

その視線の先にいたのが伊藤くん

他の男子に比べたら背が低いけど

割と顔は整っていて

こちらを見つめる感じはまるで

私の隣の席のタカシ

柔道部でとにかくガタイがいい

顔も悪くないのに口が悪すぎるため全くモテない

伊藤くん

正直タカシのことはどうでも良かった

ほんとに

私のことが、、、？///

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！！！

昼休み中

急に伊藤くんに声を掛けられる

とうとう！

きゅーーん

笑顔に撃ち抜かれた

爽やかに立ち去る伊藤くん

様子を見てたサツキがにやりと笑う

よくわかんないけど

なんか羨ましかった

私の彼（予定）からのタオル

腕まくりして、筋肉でゴツい腕が目に入る

意外と可愛いところがあるんだな

いつもやられてばっかりだから

ついつい嬉しくなってしまった

再び視線

感じる

！！！

伊藤くん、なんか悲しそう

私がタカシとはしゃいでるから？

ヤキモチ？

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バレンタインの日がやってきた

あれからずっと、視線を感じてたし

おはよーの挨拶くらいはする関係になってた

チョコは朝イチで渡すと決めていた

この日が待ち遠しくて

先月から待ち合わせの約束をしてた

登校中

タカシに声をかけられる

こっちは緊張でドキドキしてるってゆーのに

まだ何か言おうとしてるタカシを無視して校舎裏に行く

あ

恥ずかしくて顔が見れない

あれ？

聞こえなかった？

えーーーーーーー！

そんな

冷たいし

肩を落として教室に入る

タカシがサツキに向かって首を横に振る

授業が始まった

わたし

フラれたんだ

いつのまにか

付き合えるものだと思ってた

バカだな

勘違い

涙で視界が霞む

教科書にシミをつくる

横から太い手がニュッと現れた

机の上にはポケットティッシュ

教科書で顔を隠しながら授業を受ける

ニカッと笑うタカシのこと

もっと知りたくなった

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end