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#医療系
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八乙女
伊集院
五十嵐
日向
最終回 『不滅の鼓動 ―LAST BEAT―』
日向理事長が連行される間際に残した「最後の手札」。それは、太陽に埋め込まれた特注の人工弁に仕掛けられた、特定の周波数で「意図的な血栓」を誘発する非人道的なギミックだった。
日向理事長
日向の呪いのような言葉通り、太陽の心拍数は徐々に乱れ始める。3人は、連続手術による極限状態の疲労の中にいた。
伊集院
五十嵐
八乙女
手術は、これまでの全てのキャラクターが協力する総力戦となった。 ヘッドハンティングで去ったはずの医師たちが、3人の神業に心を打たれ、「自分たちにも手伝わせてくれ!」と戻ってくる。
そして、オペ室の前に立つのは、九条冴子 彼女は病院長を突き飛ばし、全館放送のマイクを握る。
九条冴子
その声に呼応するように、病院中の電灯が太陽を守るための光となって輝き始める
オペ室。3人の集中力は、もはや人間を超えていた。 血栓がいつ飛んでもおかしくない。人工弁を外した瞬間、心臓が止まるリスクがある
伊集院
五十嵐
八乙女は一言も発さず、二人が必要とする器具をコンマ1秒の狂いもなく渡し続ける
沈黙の中メスの音と人工心肺の音だけが響く その時、意識のないはずの太陽の唇が、かすかに動いた。
……いけ、!センパイ……
その声が聞こえた気がした瞬間優里のメスが不可能と言われた人工弁の深部を捉えた
ついに、呪いの弁が摘出された。 『ピッピッピッ』 モニターに映る波形が、これまでにないほど力強く、真っ直ぐなリズムを刻み始める それは、15年前から止まっていた4人の時間が、ようやく重なり合い、未来へ向かって動き出した音だった。
伊集院
優里の瞳から、初めて大粒の涙が溢れる。優希は崩れ落ちるように座り込み、優奈は太陽の冷たかった手を、自分の両手で力一杯温めた。
数週間後。 桜宮大学病院の屋上には、清々しい朝焼けが広がっていた。
太陽は車椅子に座り、少し痩せたけれど、いつもの「キターー!」という笑顔を取り戻していた。
日向
そこへ、荷物をまとめた3人が現れる。 彼らは病院の再建を冴子に託し、再び「救いを求める場所」へと旅立とうとしていた
日向
伊集院
五十嵐
八乙女
3人は、太陽に背を向けて歩き出す。
日向
1年後。 とある地方の、倒産寸前の小さな病院。 そこには、元気(?)に廊下を走り回る日向太陽の姿があった。
日向
病院の玄関が開く。 逆光の中、三人の影が歩いてくる。
伊集院
五十嵐
八乙女
4人は不敵に微笑み、再び一つのオペ室へと向かっていく。 その背後には、かつて師匠から受け継いだ「不滅の鼓動」が、永遠に鳴り響いていた。
『不滅の鼓動・ラストビート』 end