二次創作・夢小説

放課後カルテ 〜手首のブレスレット運動〜

1話から読む
小学校に常駐する偏屈で無愛想な学校医・牧野(まきの)。彼は「子どもは小さな大人ではない」を信条に、ぶっきらぼうながらも鋭い観察眼で、児童たちが隠そうとする病気や心のSOSをいち早く見抜いてきた。ある日の放課後、牧野は6年生の女子児童・由良木 愛(ゆらぎ あい)の左手首に見え隠れする、細く短い「青いリボン」に気づく。それは、自傷衝動に悩む者が「私はひとりじゃない」と心に誓い、仲間と繋がるためのお守り『#青いブレスレット運動』の印だった。周囲からの目に見えない期待や家庭環境のプレッシャーに押しつぶされそうになっていた愛は、現実世界で誰にも本音を言えず、その青いリボンだけを唯一の命綱にして、必死に生きようと踏みとどまっていた。牧野は彼女の異変を察知し、担任の篠谷(しのや)を巻き込んで救いの手を差し伸べようとする。しかし、周囲の「大人しい良い子だから大丈夫」という無関心や、クラスメイトたちの残酷な無知が愛を追い詰めていく。ある日、愛が大切にしていた青いブレスレットが、心ない言葉と共に引きちぎられてしまう。世界との繋がりを失った愛は、激しい雨が降りしきる放課後の屋上へと向かってしまうのだった。一人の少女を救えなかった医師・牧野の魂の咆哮と慟哭。そして、彼女が遺した「青」の意味を背負って変わりゆく学校の姿を描く、涙なしには見られない衝撃のヒューマンドラマ。
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