一つの願いと三つの流れ星

起きて

ご飯を食べて

学校に行く

これが俺の1日だ

特にやりたいことも

やってみたいことも

何もないから

俺の人生は普通だ

でも、あの日は違った

いつも通り

ご飯を食べながらテレビを見ていた

そこまでは普通だった

でも

速報です

ーーーー教授の研究結果によって

来週7月7日に

地球が滅亡します

ある日地球に

余命宣告が下されてしまった

有名な学者の研究らしい

正直実感は湧かなかった

そんなことがあって

学校はどうするんだろう

と、しか思っていなかった

案の定、学校は休みだった

最期の一週間大切に過ごせ

という結論に至ったらしい

迷惑だった

だって、やりたいこともない

俺には、学校は最高の暇つぶしだ

座っていれば1日が終わる

なんて、最高なんだろう

暇を潰すものがなくなったら

また、見つけ出せばいい

そう思って俺は図書館に来た

でも、空いてる保証は全くなかった

だけど、俺の予想は的外れ

そんなのはデマだ

と思って働いている従業員が数名

有り難い

そう思いながら俺は、座る場所を探した

そうやって、探していたら1人の少年が目に入った

図星だった

隣に座ったからと言って何かするわけでもない

喋るわけでもない

でも、集中できないから

少し彼を観察してみた

観察して、しばらくすると一つ気付いたことがあった

元気の良い返事だった

いうつもりのなかった台詞が

俺の口から溢れた

いうつもりもなかったから

その理由なんて、もっと出てこない

俺はやれないのに

俺より下の子はやってる

なんか、悔しくなった

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