『君を待ってる』
綾瀬 成美(アヤセ ナルミ)
野呂
ガラッ)
菜々
綾瀬 成美(アヤセ ナルミ)
結衣
菜々
綾瀬 成美(アヤセ ナルミ)
菜々
結衣
綾瀬 成美(アヤセ ナルミ)
菜々
結衣
菜々
綾瀬 成美(アヤセ ナルミ)
綾瀬 成美(アヤセ ナルミ)
人生で初めての告白で
嬉しくなかったわけじゃない。
ドキドキもしたし、何より驚いた。
でも、すぐにある人の顔が浮かんだ。
小5の時からずっと
好きだった人。
小5、小6で同じクラスだった 佐野 琥珀。
佐野は小5の4月に転入してきた 転校生だった。
でも、すぐにみんなの輪の中に 入っていった。
私とは家が近くて、 よく一緒に登下校してた。
綾瀬 成美(アヤセ ナルミ)
何を話したかなんて、あまり覚えてない。
だけど、はっきりしない記憶の中でも
楽しくて幸せだった、という気持ちが今でも私の頬を自然に緩ませる。
好きだという気持ちに気づいたのは、佐野がいなくなってから数週間経った中1の4月。
佐野がいない喪失感は、 ただただ悲しくて
毎日の日々を過ごしていても楽しいのにどこか物足りなくて。
でも、佐野といた時間を思い出すと不思議と気持ちが明るくなった。
その感情を言葉にするとしたら、
自分には"恋"が1番よく当てはまった。
考えることではないけど、たしかに小5の時から恋してたんだと思う。
佐野はいわゆる、転勤族で
小学校を卒業すると同時に父親の転勤でイギリスに引っ越して行った。
当時、固定電話以外で連絡ツールを持っていなかった私たちはそれっきりになってしまった。
私の毎日に佐野がいなくなってから5年経ったけど
今でも2人で通った道を思い出すと 佐野と会ってまた話したいと想う。
イギリスに飛び立つ前日、クラスのみんなでお別れ会をした。
その帰り道、佐野は私に
「絶対に戻ってくるから待ってて。」
と言った。
ごめん、わがままだけど
綾瀬 成美(アヤセ ナルミ)
佐野が私と同じ気持ちなんてことは 思わない。
でも__
綾瀬 成美(アヤセ ナルミ)
もし、君に会っていなかったら
私は今、こんな気持ちになっていない。
友達もいて、私を想ってくれてた人もいて、
十分に幸せじゃんか。
君に会っていなければ
君に会っていなかったら私は
本当に幸せだったかな?
やっぱり、今は近くにいなくても
君に出会えない人生なんて
考えられないし、絶対に幸せじゃないと思う。
そう遠くない未来で君に会うことができたなら、
ずっと待ってたよ。 ずっと好きだったよ。 って伝えよう。
綾瀬 成美(アヤセ ナルミ)
綾瀬 成美(アヤセ ナルミ)
綾瀬 成美(アヤセ ナルミ)
でも、私が会いに行ったら佐野は
「俺が会いに行くって言ったじゃん!」
って笑いながら怒って言うでしょ?
END
コメント
1件
久しぶりの投稿ですいません💦 少しでも面白かったと思ってもらえていたら本望です⸜(*´꒳`*)⸝