雨音が遠ざかった。
赫
赫
目を開けると見慣れない天井があり
俺の声はカレていて、
櫻
赫
見た先に椅子に座っていた櫻が答えていて
茈
ベットの端には茈が背を向けて座っていた。
赫
茈
赫
茈
なんて…言えばいいんだろ…
グスッ…
ん… ?
赫
櫻
赫
泣いて…る、
ぎゅっ
赫
櫻
櫻
櫻
櫻
赫
櫻は大事そうに強く俺の手を掴んだまま、泣き続けて
櫻
そう言った。
赫
櫻
クイっ
赫
茈
茈
赫
茈
茈
茈
櫻
赫
茈
茈
ぎゅぅぅ
茈
赫
茈
茈
茈の手は俺の服を下へ強く引っ張っていた。
震える手の振動が腕から伝わってくる。
赫
ガチャ…
翆
赫
翆
赫
翆
翆
櫻
茈
翆
翆
赫
翆
櫻
茈
翆
櫻
翆
そうすると、2人のことを
翆が部屋の外へ連れて行った
…パタン
翆
赫
ファサァ...(ブランケット)
赫
翆
翆
赫
こういう時、翆は気を使ってくれて常に冷静だった。
翆
心配そうに俺の顔を覗き込んで聞く
その顔はとても悲しそうな顔だった
赫
赫
俺は少し笑って首を振った
翆
赫
翆
なんて嘘。
頭なんかじゃない。
まだ胸の奥がザワついていて、
息をするのだって怖い…
赫
翆
翆
赫
翆
赫
赫
翆
翆
赫
ズリッ…
翆
翆
赫
翆
赫
翆
赫
翆
翆
赫
翆
翆
翆
赫
翆
翆
翆
翆
翆
翆
赫
俺のためなのか、
もう涙でいっぱいなのに流さず堪えている。
赫
翆
翆
赫
翆
翆
翆
翆
赫
翆
翆
赫
翆…
翆
ドアノブに手を掛ける)
翆
翆
赫
赫
赫
櫻達にお礼、言わなきゃ…
赫
翆
赫
赫
フワッ
翆
赫
ぽすっ
翆
翆
赫
ﮩ٨ـﮩﮩ٨ـ♡ﮩ٨ـﮩﮩ٨ﮩ෴ﮩ_______
赫
ぎゅぅぅぅ
翆
翆
赫
翆
赫
翆
赫
翆
赫
翆は自分のせいでもないのに、
何回も何回も俺を強く抱き締めて謝った。
翆
俺が勝手に翆を──に重ねてしまっただけなのに、
トコトコ…
赫
翆
赫
歩くのもままならない為、俺は翆に支えてもらいながら歩いた。
なぜ足が思い通りにならないのかは…多分、、、
櫻
茈
赫
櫻
茈
そりゃ安心できないと思う。 変な歩き方をしているからな…
翆
赫
(座る
翆
椅子引)…
茈
茈
赫
櫻
赫
櫻
櫻
櫻
茈
赫
迷惑かけたのこっちだし…
翆
翆
櫻
茈
赫
翆
櫻
翆
茈
茈
櫻
櫻
櫻の言うことは正論だった。
知識や治療はそういう人達の方が出来ると思う。
だけど、それまでに何かあったらということを櫻は分かっていた。
茈
翆
赫
櫻
櫻
頼もしいな…櫻は。
赫
翆
翆
赫
茈
俺はこんなにも優しくて頼りになる仲間がいることを再確認した。
茈
茈
赫
翆
翆
赫
そういえば…俺を運ぶために、、
櫻
櫻
茈
翆
こういう明るくてクスッと笑える日常が俺は好き。
赫
櫻
翆
茈
赫
櫻
茈
翆
赫
櫻
茈
翆
茈
翆
茈
赫
この数分、俺はいつも通り笑うことが出来たし、
3人も笑って楽しそうにしていた。
茈
茈
翆
櫻
翆
櫻
赫
翆
翆
茈
茈
櫻
赫
赫
翆
翆
翆
茈
櫻
赫
翆
翆
赫
赫
茈
翆
櫻
赫
こいつらと今いられるなら…
翆
翆
櫻
茈
その時
ザー
赫
外でまた雨の音がした。
雨樋(あまどい)を叩く音。
赫
茈
窓を滑る水の跡。
ぁ゙ッッ…いや、
やッ…
世界が少しずつ、 音をとりもどしていく。
赫
指先からどんどん冷たくなる。
櫻
櫻の声が揺れる
赫
俺は動けなかった。
櫻
櫻
茈
赫
翆
翆
赫
呼吸が止まりそうになって、
赫
ギュッ
無意識に両耳を手で塞ぐ。
茈
ザーザー
ザー
翆
赫
翆
でも雨は止まらない。
目の前の景色が、滲む。
それはもう…
今の雨じゃなくて───
あの日の雨だった。
コメント
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なっちゃんがこの後どうなるのかめちゃくちゃ気になりすぎる.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ 主さんの作品どの作品も神すぎて好きです.ᐟ.ᐟ今回の作品もめちゃくちゃ神でした.ᐟ.ᐟ続き楽しみに待ってます.ᐟ.ᐟ後1000♡押しときました