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なっちゃん大丈夫かな、、、続き気になる.ᐟ.ᐟ今回もめちゃくちゃいい.ᐟ.ᐟ神作品すぎ.ᐟ.ᐟ続き楽しみです.ᐟ.ᐟ 今回も1000♡押しときます.ᐟ.ᐟ
赫
櫻
茈
光。
タイヤの音。
人の叫び。
赫
何もかも、頭の中で蘇る。
赫
声が震えた。
茈
翆
翆
赫
翆は俺の背中を撫でて温かい声をかけてくれた。
櫻
櫻
そういう櫻の声も震えていた。
赫
赫
それでも息は乱れるばかり。
茈
茈
赫
茈
赫
櫻
茈
赫
翆
赫
でも、目の前の景色が滲んで
雨の匂いだけが残る───
赫
茈
翆
赫
その言葉が勝手にこぼれた。
櫻
赫
言っちゃったッ
嫌われるッ…変なやつだってッ
そんなの…嫌だ
赫
茈
翆
櫻
赫
今頃、蔑んだ目で見ているんだろうなッ…
俺は顔を上げられなかった。
あの日からずっと閉じ込めて、隠し通してきた言葉。
どんな慰めも、言い訳も、
こ一言の前には無力だった。
スッ…
赫
翆
翆がそっと俺の手を取り
ぎゅって握り返した。
翆…、何を、、
赫
翆
翆
赫
赫
優しい声だった。
俺はその一言で、
どうしようもなく涙が出た。
何年も、泣けなかったのに____
チュンチュン🐦
朝が来た。
雨はもうやんでいた。
カーテンの隙間から差し込む光が
部屋の中の湿った空気を柔らかく照らしている。
赫
赫
目を開けると、見覚えのある天井。
だけど自分の家ではない。
「あ、起きた」
赫
櫻
目の下にはうっすらクマを作って、
それでも安堵した顔で笑っていた。
茈
その隣で、茈が腕を組んで壁に持たれている。
赫
茈
怒らせた…、?
無言でこちらを見ているけど、
視線の奥はいつになく優しい。
赫
翆
翆
赫
翆がそう言って、机にマグカップを置いた。
ミルクティーの甘い匂いが、どこか現実に戻してくれた。
赫
翆の家だ。
俺はやっと思い出した。
翆
赫
赫
翆
雨の冷たさが、まだ体の奥にに残っている。
ズズッ…(飲
赫
翆
そして、しばらく沈黙が流れた。
そこに、櫻が息を吸う音が聞こえた
櫻
声がやさしい。
けど、その優しさが少し痛い。
赫
櫻
櫻
赫
櫻
ぁ゙…え、っと
赫
声、出ない…
言葉が喉で止まった。
目の奥がじんと熱くなる。
茈
茈
赫
視線を外しながら茈はそう言った。
翆
翆
翆
その一言が、胸の奥をゆるめた。
赫
櫻
赫
赫
赫
赫
茈
櫻
赫
赫
茈
赫
翆
赫
赫
雨の音が、あの日に戻してくる____
赫がまだ子供の頃、
大事で大好きな家族がいた。
皆 赫が大好きで、赫も皆が大好き
そんなあったかい家庭であった。
母はいつも優しくて、なんでも褒めてくれる人だった
父は面白い芸術家で、よく赫が好きなキャラの絵を描いてくれた
兄はゲームが得意で、よく2人で夜更かしをして楽しんだ
こんなにも愛に溢れた家族が____
交通事故に巻き込まれて
死んだ。
あの日は "雨" だった
赫
赫兄
赫
赫兄
赫
赫
赫
赫兄
赫兄
赫
赫兄
その日は親が近くのスーパーで買い物をしていた時、
兄と赫はゲームセンターから帰っているところだった。
赫
赫兄
赫
赫兄
そう言って誕生日に買ってもらった傘をぎゅっと握りしめて走った。
パシャパシャ💦
ピチャッ💦
ザーザーザー(雨)
だんだん強く地面に雨が降り注いだ
ゲリラ豪雨のようで、前をあまり見えない状態であった。
赫
赫兄
赫
赫
赫兄
赫
赫兄
反対側のスーパーの屋根がある入口付近で親が立っているのを見かけ、
赫兄
赫
バシャバシャバシャ☔
赫兄
親の元へと信号を渡ろうとしていた
その時____
キキィィッ!!!!
大きな音が雨音の中に鳴り響き 、
赫
そして、
赫兄
赫
トンッ
強い衝撃と浮遊感があった。
あとから分かった。
兄突き飛ばされたのだと、
その頃は小さくか弱かったので
兄の非力な力も大きな力になり、
そのまま吹っ飛んで行った。
飛ばされている間は何故か世界が スローに動いていて、
地面に着くまで7秒はあったんじゃないかと感じた。
赫
赫
赫
痛みより傘の方が大事だった。
赫
隣に落ちていた大事な傘を拾い、
赫
立ち上がって、何があったのか把握しようとした。
赫
そう呼ぼうとして見た光景は
バサァ…☂ ( 落
赫
少し離れたところで、
兄が倒れていた。