kn
おはよーなかむくーん

nk
せんせーおはよぉ

nk
なんか、w
フレンドリーになったね

nk
いきなり

kn
なかむくんの前なら
いいかなって

kn
思ったんだけど

kn
だめ?

nk
うっわ
上目遣いえぐ
意識的にやってるだろ

kn
思ってた反応と
違うんだけど…w

nk
俺の事殺す気ですか?

kn
いやw
普通そんななる?

nk
自分の顔の良さ
自覚してくださいねー

nk
このイケメンがー!

kn
うあー
ほっへひっはらないれぇ

nk
っは、えろ

kn
ほんほにやめれっれ

nk
可愛いよ先生

kn
…あいあおう

nk
うん

nk
痛そうだね

kn
誰のせいだと思ってるの!
本当に痛いんだからw

nk
でも、こんな
無礼なことしてるのに
怒らないんだね

kn
いや、普通に怒るよ?
立場上尚更怒んないとね

nk
じゃあなんで
怒ってないの

kn
…

kn
先生のほっぺた
ひっぱっちゃいけません!
めっ!

nk
…!

kn
ペチン!

nk
痛っ…?

kn
はい、怒るの終わり
今度からやっちゃダメ
だからね?

nk
え…あ…?

kn
返事は?

nk
あ、は、はいっ!

kn
分かったなら
よろしい

nk
今の、怒った…の?

kn
うん、怒ったよ
怒って欲しかったんでしょ

nk
いや…
思ってた感じと違くて

kn
んーと…

kn
それは、俺が研究所の職員
なのにってこと?

nk
うん…
俺に優しくするのは、
ここのルールに反してる

kn
まぁ、
俺は研究所の人間だけど
ここの事は嫌いだから

kn
研究所の言いなりになる
つもりはないし

kn
好きなように生きるって
決めてるんだよね

nk
へぇー

nk
てっきり俺、
先生はめちゃくちゃ
研究所サイドの人間だと
思ってたわ

kn
普通そう思うよねー

kn
俺もここまでなかむくんに
肩入れすることになるとは
思ってなかったから

kn
殺されるリスクまで犯して…
ねぇ?

先生の言いたいことは理解できた
先生は、これまで
研究所の仕事を忠実にこなし
裏切らないという信頼を積み重ねる事で
生き残ってきたのだろう
ここは、そういう場所だ
少しでも怪しい動きをすれば、
殺される
nk
そうだね…
俺に情をかけるメリット
なんて先生には微塵も
無いはずだ

kn
そうなんだよー

nk
じゃあ、なんで尚更…?

kn
それは…

nk
ハッ…
もしかして、
先生も俺の事が…?
好きなの…?

kn
いやいや違う違うw

nk
えー

nk
そんな
否定しなくていいじゃん…

nk
なかむくん傷ついちゃうな

kn
はいはい
勝手に傷ついてもらって

nk
てか、じゃあ
こんな話してるのも
危ないんじゃない?

nk
監視カメラとかあるし…
聞かれてるんじゃないの?

kn
だと思うじゃん?

nk
え?うん…

kn
この部屋のことは全部、
俺に任されてるんだよね

kn
だから誰にも聞かれないし
見られる心配もない

nk
え、先生
そんな権限持ってるの!?

kn
頑張った

nk
頑張ったで済む話
じゃないでしょ…

nk
要するに
お偉いさんってことか

kn
そう

kn
だからある程度は
何しても怒られないけど…

kn
脱走とかはしないで
くれると助かるかも

nk
しないよーw
先生がここにいる限りは

kn
そっかw

kn
お?

kn
珍しいな…

先生はズボンの後ろのポケットから
振動しているスマホを取り出す
kn
はいもしもしー

kn
なんだ、お前か

nk
あっ…先生…

先生は電話に出ると俺の傍を離れ
そそくさと部屋から出て行ってしまった
nk
…行っちゃった

nk
今日も可愛かったな、
先生

nk
先生の事いろいろ聞けたし
楽しかった…

nk
明日は…
どんな話、しようかな…
