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それにしても、 二人は何を見たのだろうか?
香織
タッタッタッ
香織
タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ
さっき二人が逃げてきた方向から、 足音が聞こえる。
タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ
香織
思わずしゃがみ込んだ。 耳を塞いで、膝に顔を埋めた。
ジャリ...ジャリ...
耳を塞いでいても聞こえる。 目を閉じていても見える。
私の屈んでいる場所の すぐそばに、誰かが立っている。
ポキッ
骨の音がすぐ耳元で鳴った。
香織
その時、
香織
自分の周りが明かりで照らされた事に気が付き、恐る恐る目を開ける。
永
香織
永
手を差し出されて、一瞬躊躇する。
でもすぐに、この人は人間だ と 分かった。
何となく、そう感じたのだ。
震えて立ち上がれない私に気付いて、 彼は抱き上げるようにして 私の体を起こしてくれた。
香織
香織
永
香織
永
香織
永
香織
永
香織
彼は、私のセリフに眉を顰めた。
香織
永
香織
私が「仲間はずれ」にされたと受け取ったようで、なんとも言えない表情のお巡りさん。
気を遣わせまいと笑顔で振る舞う。
香織
永
永
香織
永
香織
永
香織
さっきの音を思い出す。
背中がゾワッとして、すぐに視線を戻した。
永
香織
永
香織
永
お巡りさんは、持っていた懐中電灯で「そっち」を照らした。
香織
香織
永
香織
こんな恐ろしい所に行かせまい! と、腕を掴んだ。