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イギリス
日帝
イギリス
13植民地 (アメリカ)
イギリスがアメリカの手を掴もうとすると、アメリカは逃げるように反対側へ回り、またもや軍服に皺をつける。
13植民地 (アメリカ)
イギリス
13植民地 (アメリカ)
イギリス
日帝
自分の周りでウロチョロとする二国に、日帝のフラストレーションは着実に溜まっていく。
そして遂に、堪忍袋の緒が切れた──
日帝
**
日帝の鶴の一声で、親子喧嘩は一時休戦。 一向に日帝のそばを離れないアメリカを見て、イギリスは連れ帰るのを諦めたようだ。
日帝はふと、嫌な予感がした。
イギリス
日帝
イギリス
日帝
イギリス
イギリス
日帝
イギリス
日帝
イギリス
日帝
イギリス
日帝
イギリス
イギリスは真っ直ぐと見つめ、真剣な面持ちで言う。 だが、日帝がそれに納得するはずもなく。
日帝
日帝
ある意味 当然の反応である。 日本とアメリカは今や「トモダチ」だが、 日帝とは互いに銃を向け合った仲である。 例え、 今のアメリカにその記憶が無いとしても。
イギリス
しかし、イギリスが日帝の厳しい視線に 狼狽えることは無かった。
イギリス
イギリス
イギリス
日帝
イギリス
イギリス
イギリス
イギリス
日帝
イギリスは帽子を脱ぎ、深く礼をする。
日帝は言葉を失った。 まさか、あのイギリスが自分に頭を下げるなんて。 かつての同盟国であり……敵でもあった男にここまでされてしまえば、自分もそれ相応の態度を示す必要がある。
──日帝は、覚悟を決めた。
日帝
イギリス
日帝
日帝
暇潰しがてら、 二人は気ままにモール街を歩く。
13植民地 (アメリカ)
その間、日帝はアメリカに どう接するべきか思い倦ねていた。
だが……イギリスと約束した手前、 この少年と親しくならねばならない。 日帝は鼻歌交じりに歩くアメリカに そっと声をかけてみる。
日帝
13植民地 (アメリカ)
日帝
よしよし、元気よく返事をしたアメリカの頭を優しく撫でる。
13植民地 (アメリカ)
すると、アメリカは心地良さそうに 目を細めて擦り寄った。
いずれ敵国となる男と友人に── 奇妙な感覚だが、日帝はそこまで悪いものとも思わなかった。
日帝
13植民地 (アメリカ)
日帝
13植民地 (アメリカ)
国は時代と興亡によって名前が変わる。 …時には人格や、身体さえも。
日帝
だが、彼はいつでも 自由を求める『アメリカ』だった。
日帝
13植民地 (アメリカ)
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13植民地 (アメリカ)
日帝
日帝は膨れ上がったスーパーの袋片手に アメリカと並んで帰路に着く。
軍服に買い物袋…シュールな絵である。 日帝はふと、 汚れた着物で家事に励む母を思い出した。
13植民地 (アメリカ)
13植民地 (アメリカ)
アメリカは目を輝かせ、隣でぴょんぴょん 飛び跳ねている。
日帝
13植民地 (アメリカ)
日帝
日帝
溢れかえりそうな買い物袋。 重たいくらいのそれを見て、日帝は溜息をつく。
"贅沢は敵だ"
日帝
だが──
子供の笑顔を見られるならば、 それは "素敵" なのかもしれないな。
日帝
13植民地 (アメリカ)
日帝
日帝
日帝は手持ち無沙汰の手を アメリカの方へと差し出す。
アメリカはじっと日帝の方を見上げていたが、すぐにパッと満開の笑顔を浮かべた。
13植民地 (アメリカ)
日帝
アメリカは嬉しそうに、小さな手で日帝の掌をキュッと握る。 子供体温だからか、その手は温かかった。
13植民地 (アメリカ)
日帝
**続く**