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オランダ帝国
くじら🐋
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Let’s go↓
キンッキンッザシュッギンッッ
激しい金属音が目の前で鳴り響く。
フランス(帝国)
薄暗い路地を全力で走り、敵を倒しながら、
フランス(帝国)
僕___フランスは目の前の建物へ向かっていた。
超久しぶりのイギリスとの関わり。
…なはずなのに、イギリスは約束場所に居なかった。
フランス(帝国)
英蘭戦争は今回で3度目。
今まで互角だったオランダに、 今回はイギリスが押されている。
なんとなく、イギリスが無理しているのは 理解してたし、分かっていた。
フランス(帝国)
今まで助けようと手を差し出しても、 散々避けられてきた。
ようやく「助けて」と言われたのだ。 そんなの、助け出すしかないだろう。
走った先の建物の前で立ち止まる。
小さな塔のような、天井がステンドグラスの建物。
フランス(帝国)
天井を見上げたその時、
う”ッ……あ”ぁぁッ…‼
フランス(帝国)
フランス(帝国)
それを聞いた途端、オランダへの怒りとともに
空高く、建物の天井へジャンプした
そのまま、天井のステンドグラスに飛び込む
フランス(帝国)
フランス(帝国)
割れた天井のステンドグラスとともに、
空中で姿勢を整える
大英帝国
フランス(帝国)
出血量からみて動けば致命傷かな…
見せなきゃ本当…オランダに痛い目見せなきゃだな
オランダ帝国
オランダ帝国
オランダ帝国
フランス(帝国)
それなりの仕打ちが必要みたいだね
父さんにもらった愛剣をそいつに向ける
フランスより、最大の怒りと復讐を込めて。
フランス(帝国)
地面を利き足の右で思いっきり蹴り、
オランダと間合いを詰める
全てがスローモーションに見える
そのまま太い血管を避けて、 愛剣で首に切り込みを入れる
フランス(帝国)
オランダ帝国
振り返ると、首を抑えて肩で息をするオランダ。
床には深紅の水溜まり。
フランス(帝国)
フランス(帝国)
苦しそうな吐息が此処まで聞こえてくる。
オランダ帝国
フランス(帝国)
そのまま天井へ消えたオランダ。
彼をしっかり見届け、イギリスのほうへ振り返る。
フランス(帝国)
大英帝国
フランス(帝国)
床に座り込んでいるイギリスの正面にしゃがみ、
目線をそろえて話す。
フランス(帝国)
フランス(帝国)
大英帝国
フランス(帝国)
久しぶりに聞く、イギリスの綺麗な声。
嗚呼、懐かしいな。
そう思って彼の頬に触れようとした時
大英帝国
フランス(帝国)
一気に僕の目が凍り付くのが分かった
大英帝国
フランス(帝国)
大英帝国
フランス(帝国)
フランス(帝国)
大英帝国
フランス(帝国)
フランス(帝国)
フランス(帝国)
大英帝国
フランス(帝国)
フランス(帝国)
もどかしさを抱えつつも、平常心になろうと話題を変える
フランス(帝国)
フランス(帝国)
大英帝国
大英帝国
その音とともにイギリスが赤黒い血を吐く
フランス(帝国)
フランス(帝国)
フランス(帝国)
大英帝国
何で当の本人は平気そうなんだよ……
フランス(帝国)
イギリスを寝転がらせ、応急処置をしていく
大英帝国
申し訳なさそうにイギリスが自嘲する
フランス(帝国)
その姿が弱った子猫のようだった。
フランス(帝国)
フランス(帝国)
そう言うと彼は、
大英帝国
分かりやすい、不器用な作り笑いを浮かべた。
フランス(帝国)
フランス(帝国)
薄く、細すぎるお腹にある大量の痣。
その辛さが見て取れる。
大英帝国
大英帝国
大英帝国
フランス(帝国)
どんなイギリスも可愛いし。
フランス(帝国)
大英帝国
フランス(帝国)
フランス(帝国)
大英帝国
フランス(帝国)
大英帝国
大英帝国
大英帝国
話を強制的に切り、退出しようとする彼。
嫌だ。そんな別れ方、嫌だよ。
フランス(帝国)
気付けば体が動き、イギリスを抱擁していた
僕の中にすっぽり収まるイギリスに耳打ちをする
フランス(帝国)
フランス(帝国)
大英帝国
大英帝国
そう言って、イギリスが小さな紙を握らせてくる
42 ○○ Street, London
フランス(帝国)
大英帝国
そうしてイギリスが優しく微笑む。
久しぶりに見た作り笑いじゃない笑顔。
言い方にある含みからも察してしまった。
「家に来ていい」
フランス(帝国)
だから元気に返事をして、僕も帰路についた。
これが、最後に見たイギリスの笑顔だった。
アメリカが独立してからと言うもの。
革命に乗り出した僕とは 対照的に、
イギリスの情報が 全く入ってこない。
「大英帝国」は実質的な 崩壊を見せている。
だから久しぶりにイギリスの 家へ行くことにした。
フランス
チャイムを鳴らそうとした 瞬間、
___加減に_____しろ‼この役立たずが‼
フランス
鋭い罵声が聞こえる
植民地を_____北米を____弱小の癖に‼
そんな気持ち悪いことばっか_
何もできない_____なんて
ふざけてるのか?本当_________
フランス
息を呑んだ。
一枚のドアの向こうから 酷い罵声がずっと聞こえる。
罵声と罵声の間には啜り泣きも聞こえる。
フランス
全てをなんとなく察し、 物陰に隠れる。
ガチャッ
イングランド
すぐさま憎き彼奴が出てきた
フランス
遠ざかる背中に比例し 怒りが湧いていく中、
負傷した右足を引きずりつつ ドアの前へ立つ。
深呼吸をして、
目の前のチャイムを鳴らす。
……少し待っても応答がない。
フランス
諦めかけたその時、ドアが開く
イギリス
フランス
フランス
フランス
イギリス
イギリス
久しぶりに見た彼の容姿は、 さらに痩せ、隈が濃くなって
可愛い顔がどんどん やつれていっていた。
久しぶりに聴いた彼の声は、 前よりもか弱くなっていた。
フランス
そう思いつつ部屋へ入った
慣れた手つきで僕の右足に包帯を巻くイギリス。
…慣れすぎていて少し、疑ってしまう。
フランス
でも全力で治療してくれている彼に、水を差す気にはならない。
だから今のうちにイギリスを観察する。
不可解な点はないか、変なところはないか。
フランス
フランス
フランス
フランス
一通りの観察を終え、計画を練り始めた最中
イギリス
イギリスの手が止まる
その刹那、足の痛みが全く無いことに気付く。
イギリス
フランス
フランス
イギリス
イギリス
フランス
フランス
イギリス
イギリスがまた作り笑いを浮かべる。
その後、瞬きとともに小さく声を漏らす。
イギリス
息を吐くような、小さな音だけど。
確かに自分を卑下する小さな刃。
フランス
フランス
イギリス
緊張した空気を悟ったのか、イギリスの声が強張る。
そんなのお構いなしに、僕は声を強める。
フランス
イギリス
イギリス
フランス
フランス
フランス
イギリスの顔が一瞬歪み、また戻る。
イギリス
やっぱりそう答えるようね。 …じゃあさ、証明してよ。
フランス
フランス
フランス
イギリス
イギリスの目が怯えたように見開かれる。
イギリス
なんとか声を絞り出したみたい。 か弱い、小さな声は確かに聞こえた。
そこに追い打ちをかけるように、さらに質問をする。
フランス
フランス
フランス
イギリス
フランス
フランス
イギリス
涙目になっている彼。
ちょっとやりすぎたかな…?
イギリス
イギリス
フランス
フランス
そのままキッチンへ消えてしまう。
追いかけるべきか…?
フランス
そうしてリビングから立ち去り、玄関前に隠れた。
父さんに習ったように気配を消して。
かつ、素早く、無駄な音を立てず。
入った浴室で、目の前にはイギリスが居て。
イギリス
フランス
「どんな君でも愛してるよ」
「大好きだよ」
イギリス
イギリス
張り付いた笑みを剥がして、涙を零すイギリスが言う。
その顔があまりにも苦しそうで、辛そうで。
それでも感情があって泣いていることに安心して。
フランス
「謝らなくていいの」
「だから、話して」
イギリス
イギリス
イギリス
言いたい言葉は全部イギリスの声で飲み込まれる。
こうなってしまったのも、僕の責任だ。
フランス
イギリス
外交や貿易目的じゃない対面。
数百年ぶりに、本音を伝える。
フランス
フランス
フランス
最近のイギリスの様態、情報。 アメリカから聞いていた話。 オランダと対峙した時の、仕草と表情。 幼いころのイギリスの容姿、感情。
なんとなく僕は、全てを子供ながらに悟って。
フランス
障害物を言い訳に近付け…嫌、近付かなくて。
フランス
イギリス
フランス
密かに恋心を募らせた貴方が辛い目に合ってるなんて、
そんな残酷な真実を信じたくなくて。
フランス
フランス
イギリス
唖然とするイギリスの表情に、自分の失言に気付く。
フランス
フランス
この関係が壊れるなら、良いよ、諦める。
イギリスの為なら、諦められる。
イギリス
イギリス
イギリス
フランス
フランス
フランス
フランス
イギリス
イギリス
それでも尚辛そうな顔をする貴方の「助けて」に
動かない訳がなくて。
わかってるんだ。本当は。
イギリスが完全回復するのはまだ遠い日の話で。
本人もそれを理解して死のうとするけど、
僕だけじゃ完全回復はさせてあげられないけど、
その道を作れるのは、イギリスの心の支えは、
僕しかいないって。