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1時間目が始まる前の 10分間
俺はいつも顔を机に伏せて、 授業が始まるまで、 目立たないようにしている。
案の定隣の平野さんは クラスみんなに囲まれて 楽しそうに話してる
廉
他のクラスからも 平野さんの事を見に来てる人も居る
俺が苦手で、関わっちゃあかん人。
“仲良く”なんて慣れっこない。
ほんまは、初めてこの学校で 仲良くなりたい!と 話しかけてくれたのが平野さんだ 平野さんと仲良くなりたいとは 思っとった。
やけど…。
こんな現実…大っ嫌いや。
人と関わりたくない、 優しくない、自分が
嫌いで嫌いで仕方ない。
っていうか大っ嫌いだ。
なんて考えていたら いつの間にか授業が始まる時間
先生が入ってきて、授業が始まる
流石の俺でも授業は真面目に受ける。
先生の話を聞いていると 隣の席から呼ばれた気がした。
隣を向いてみると、平野さんが、
紫耀
と、コソッと言ってきた、 喋っていたら注意させる、 注意されると、周りからの視線が 刺さる。 でも、相手は1軍様…。
断れない俺は、平野さんのお願い を引き受けた。
教えていると、案の定
先生
周りから降り注がれる視線。
その視線に耐えきれず、顔を 俯かせた途端に
紫耀
そう言う、平野さん
先生
紫耀
そう言う、先生と平野さん。
なぜか、その事に驚いた俺は 平野さんを見た
平野さんは俺と目を合わせて、 クシャッと笑った。
笑顔が似合っとる、 眩しくて綺麗な平野さん
俺はそんな平野さんを見て 初めて、 こんな人になりたい。 そう思った。
いつの間にか午前中の 授業が終わっていた
お昼の時間
いつもの校舎裏に行こうと お弁当を持って、歩き始めたら いきなり腕を掴まれた。
びっくりして、 誰が掴んでいるのかと思って見てみた
すると、平野さんが 俺の腕を掴んでいた。
なんでや…。
なんで、俺の腕を掴む? 俺なんか悪い事したん? 気に触るような事したん?
怖い、早く1人になりたい、 離して欲しい、 そう思っとる俺に平野さんが 口にした言葉は、
紫耀
やった。