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優斗
華、おはよ
華
おはよ優斗
優斗は私の彼氏だ もうすぐ付き合って1年になる
私たちは同じ境遇で私はお父さんに男でひとつで 優斗はお母さんに女でひとつで育てられた
そんな共通点もあって気づけばお互い好きになっていた
華
今日部活ある？
優斗
今日は顧問が出張で休みなんだ
優斗
一緒に帰れるか？
華
もちろん！笑
華
結構久しぶりに一緒に帰れるね！
優斗
そうだなぁ
最近俺部活忙しかったからなぁ
最近俺部活忙しかったからなぁ
優斗
ごめんな
華
全然大丈夫！
そして放課後
華
数学のテスト返ってきたね〜
優斗
俺28点だったわ
そろそろやべー
そろそろやべー
優斗
華、また勉強教えてよ
華
理系なら教えられるけど私も文系は35点とかだった笑
優斗
俺文系は良かったぜ
89点笑笑
89点笑笑
華
相変わらず文系は強いなぁ笑
優斗
文系ならいくらでも教えるぜ
華
おお、頼もしい笑
そんなたわいもない話をしながら家まで帰った
優斗
じゃあな
優斗
気をつけて帰れよ
華
うん！優斗もね！
華
バイバイ！
家に帰ったら父が真剣な顔をして言ってきた
華の父
華、父さん再婚しようと思うんだ
華
え、本当？
華の父
ああ、今まで辛い思いをさせて悪かったな
華の父
これからは新しいお母さんができるよ
華の父
あ、そのお母さんになる人もシングルマザーで華と同い年の男の子がいるそうだ
華
そうなんだ
華の父
明後日会いに行くよ
華
その人達に？
華の父
ああ
華
分かった
２日後
華
え、嘘……
華の父
紹介するよ
華の父
新しいお母さんになる歩美さんとその息子の
華の父
優斗くんだ
なんと父の再婚相手の息子が優斗だったのだ
優斗の方を見ると優斗も動揺しているようだった
優斗の母
初めまして
優斗の母
華ちゃんね
優斗の母
これからよろしくね
華
……
華の父
どうしたんだ
華の父
ちゃんと挨拶しなさい
優斗
……だよ
優斗の母
どうしたの？優斗
優斗
いやだよ……
優斗の母
え、どうして？
優斗
だって俺と華
優斗
付き合ってるんだよ
沈黙の時が流れた
華の父
本当か……華
華
う、うん
華
お父さんには秘密にしていたけど高1の8月から優斗と付き合ってたの
優斗の母
まあ、どうしましょう
優斗
母さんと華の父さんが結婚したら、俺たち結婚できないかもしれないだろ
優斗
そんなの……あんまりだ
私と優斗は声を出して泣いた
華の父
2人にはまだ言ってなかったが、歩美さんのお腹には子供がいる
この一言は私たちをもっと苦しめた
優斗
嘘だろ
私はもう泣くしか出来なかった
沢山話し合った結果私たちは別れることになった
優斗
華、今まで楽しかったよ
華
私も
優斗
これからは家族としてよろしくな
華
うん
それから私たちは学校では全く話さなくなった
家でも全く話さなくなった
だけどお互いまだ好きなままだった
それから半年の月日が流れ妹の春菜が生まれた
それからが悪夢の始まりだった
華の父
春菜〜可愛いな〜
優斗の母
本当に春菜は可愛すぎ
両親は春菜だけを可愛がり私たちを毎日罵った
華の父
優斗も華ももっとバイトして金を入れろ
華の父
春菜のおもちゃが買えないだろ
優斗の母
そうよ
優斗の母
華は夜の店でも言ってもっと稼いでくるのよ
華
そんな……
華の父
口答えをするのか！！
パチン！
華
ごめんなさいごめんなさい
優斗
おいやめろよ！！
華の父
あ？お前も口答えをするのか
父は優斗にはもっと酷く暴力を振った
これが毎日続いた
だけどある日私の机の上にメモ用紙が置いてあった
華
あともう少しの辛抱だからなって書いてある
華
優斗かな……
そして1週間後
華
また机の上に手紙が
華
今日の17時にバイトに行くと言って家を出ろ
それで学校まで来いか
それで学校まで来いか
そして17時
華
バイト行ってきます
華の父
ちゃんと稼いでこいよ
華
は、はい
学校
華
あ、優斗
優斗
華
華
あの手紙って……
優斗
今まで辛い思いをさせてすまなかった
優斗
今日であの辛い日々は終わりだ
華
どういうこと？
優斗
今から警察にいく
優斗
DVされているって言うんだ
華
で、でも証拠がないよ
優斗
大丈夫
ちゃんと証拠は余るほどある
ちゃんと証拠は余るほどある
華
優斗そんなに証拠集めてたなんて知らなかった
優斗
とりあえず行くぞ
そして警察に行き数々の証拠を突きつけた
次の日 父と母は逮捕された
華
これからどうする私たち
優斗
父さんと母さんと縁を切る
華
そうだよね
華
春菜は？
優斗
俺たちで育てる
華
俺たち…？
優斗
華、俺ともう一度付き合ってくれ
華
え、
優斗
俺はずっとこの2年間華が好きだった
華
私も……
優斗
はるなも一緒に3人で暮らそう
華
でも私たち付き合えないんじゃ
優斗
もうあの両親とは縁を切るって言ったろ？
優斗
もう俺らは自由だ
華
優斗……
優斗
これからも宜しくな！
華
うん泣
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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