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私がこの汚い世界で1番好きなのは曙の海
母が亡き者になり、そのショックと自分のせいだと言う意味のわからない思考に辿り着き色々とダメな父
学校は行っていたが、私の目が青い眼と言うだけで理不尽ないじめ
きもい、ウザイ、などと言うレベルのひくいいじめ
耐えていたがそのいじめは段々レベルアップして行き、遂には身体に傷をつけられた
今は学校には行っていない
ダメな父に言ったら 別にいいと言われたので隠さず家で自主的に勉強をしている
ほんと、私の世の中はクソったらしい
頼る人も温もりも失い、知らずに生きてきた
何もかもに希望を無くした私はある日、寝れない夜が来た
何を思ったのかいつの間にか私は外に出ていた
500㎖の水のペットボトルだけを持ってサンダルで道路の端を歩いていた
午前 4:40
気づいたら私は海岸に来ていた
その時、私は人生で初めてこの世界は綺麗だと思った
曙の海には丁度光が照っていて綺麗な青い海がオレンジ色に輝いていた
まるで、私に希望を与えるように─
前の見えない長々と続く道を自分の手で切る事だって出来たのに、この瞬間まで生きていてよかったと思った
「朱雨(シュウ)の眼は綺麗な青い眼ね」
「その綺麗な瞳に日の光が照ったらもーっと綺麗」
「私はこういう綺麗な瞳じゃないし、こんなに可愛い子じゃなかったのよ?」
───私の自慢の娘ね────
急に誰かの、何かの声が頭を駆け巡った
眼が熱くなって、水が出てきた
涙を零していた
私はが涙を零したのはいつぶりだろう
絶対に泣かないと決めたあの時からは、母が亡くなっても、いじめられても、痛くても、我慢して我慢して耐えてきた
でも、この涙はなにだろう
綺麗、美しい、悲しい、寂しい、痛い、怖い、辛い 色々な感情が押し寄せてきた
───逢いたいよぉ……────
突然出てきた言葉は無意識で、どういう意味か、誰に逢いたいのかが分からなかった
止めようとしても涙は止まるどころかどんどん出てくる
やっと止まった涙
泣き終わって顔を上げた私の目の前はもう何もかもが違った
学校に行くつもりもない
家に帰って今までの日常を繰り返すつもりもない
ただ私は誓った
《美しいこの場所で生きる》と言う誓を
────さて……さっさと父がいる場所に帰ろう。伝えたいことがある
“私はこの場所を出ていく”と
──────────
私がこの汚い世界で1番好きなのは曙の海
でも、今の目の前の私の世界はまだマシな方だと思った