赤崎
…………フフ
和夫
おう、赤崎!ニヤニヤしてどーしたんだ?
赤崎
え、あ 和夫(かずお)いたのか
和夫
さてはお前変な妄想してただろ〜
赤崎
して無いっての!後頭グリグリすんな!
和夫
悪い悪い、でもお前この前知らないお姉さんとカフェ寄ってたの見たぞ
赤崎
あれ見てたのかよ…
和夫
何話してたんだ?
赤崎
いやちょっとした雑談だけあの人学園都市出身らしいから。
和夫
はえー学園都市、まぁ俺達能力者は大抵進路的に学園都市に行くもんなじゃあその人も能力者なんか?
赤崎
うん、重力を操れるらしい調べたけどその人あの『英西学園』の出身なんだってよ。
和夫
え、英西学園?能力者の中でもすごい連中が集まるところじゃん!すげぇ人なんだのそのお姉さん
和夫
俺も行きたいなぁ、あそこショッピングモールとか学園内に施設が沢山あるらしいし。
赤崎
お前は能力の強さはあってもオツムが足りないから無理だな
和夫
うっせーな、憧れを抱いて何が悪い
赤崎
憧れは理解に最も遠い感情だぞ
和夫
いいじゃん別に遠くてもそのうち理解に辿り着けば。
和夫
…待って今の名言ぽくね?!
赤崎
全然、自惚れるな
赤崎
…(あの人に会えるなら英西受験してもいいかもな)
絶え間なく続く会話のラッシュが彼らの間での定番なのだ。
和夫
そうだ、赤崎頼みたいことがあるんだ!
赤崎
いきなり話変えんなよ…んで何?
和夫
数学の道具全部忘れちゃってさ〜数学の先生マジ怖いじゃん?だからさ教科書生成してくれよ?
赤崎
…お前俺の能力物質の想像と勘違いしてないか?そりゃできるけどさ
和夫
だったら同じようなもんじゃん
赤崎
お前の数学の全部道具生成したら"今週分"の全て使い切る羽目になるんだけど
和夫
頼む!後でお前が食べたがってた博多のラーメン!お土産のパックあげるから。
赤崎
…それマジ?
和夫
大マジ
赤崎
…わかった仕方ない
赤崎
プロセス1 和夫の家にある数学一式を和夫のカバンに転送。
和夫
…なんも起こらないぞ?
赤崎
バック見てみな
和夫
え、うおっ本当に俺数学の一式全部ある!サンキュー真!
赤崎
あぁ…だけどぉ…流石に残り1プロセスで無茶しすぎた…
彼の能力『プロセス』はプロセスゴール、つまり過程目標を達成するための過程を実現させる能力。
一見するとチートじみた能力に見えるが実際制約がめんどくさい。
・能力の使用は赤崎の体にかかる負担の関係で10回が限界、10回使うと一週間のクールダウンが必要。
・11回目は一応できるが赤崎が貧血で倒れる。
・ワープなどの特殊な現象を起こす場合、赤崎にかなりの負担が掛かる。
ましてや息の根を止めるだったり時を何秒間止めるだったり、あるいは法則を無視した過程の実現をすると最悪一週間の昏睡状態に陥る。
他にも制約がある。
赤崎
チャイムなったらおこして…zzz