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駅に着き、歩き、家の目の前のコンビニまで着いた
奈々
僕はいつも、彼の家から帰ってくる時にコンビニに立寄る
なるべく、家居る時間を減らしたかった
奈々
中学一年生 ちょうど思春期
誰しも、家に帰りたくないと思うことはあるだろう
家族が嫌いだと言う人も居るだろう
ただ、その嫌いに理由は無い。 ただ何となく腹が立って、何となく嫌い
そういう人が多いと思う
だが、僕の家は違った
奈々
奈々
僕が家族が嫌いな理由は、3つ程あった
1つは、母が姉ばかり甘やかし、何に対しても怒らない事
2つ目は、母がとある事件から精神を病み、弟2人の面倒を僕が見なければいけなくなったこと
3つ目は……
『僕自身が本人では無いのに、それに気付かず母親面される事』
病名くらいは知っている人が多いだろう
『解離性同一性障害』
所謂、多重人格と言うやつだ
身体の持ち主は、今も引きこもり、僕に生活を委ねている
??
??
??
??
??
…説明どうも
??
…そうこうしているうちに、家に着いてしまった僕は、家に入れずに居た
奈々
奈々
どれだけ帰宅を拒もうと、寒い風が僕の体を痛いほど叩いてくる
その寒さに耐えられるような心を持ち合わせていない僕は、家に入るしかない
奈々
深呼吸して、覚悟を決め、ドアを開ける
奈々
部屋はシーン…と静まり返っている
どうやらみんな寝ているらしい
奈々
誰も起こさないように、自室へ帰る僕
奈々
ホッと一息付き、落ち着いてから彼に連絡を入れる
奈々
既読にはならない
時間を潰しすぎて寝てしまったのか
はたまた、いつもの未読無視なのか…それは分からなかった
僕はこの生活を……
5ヶ月間も、耐えていた