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同じ生活を繰り返すだけの毎日だけど
ぼくには夢がある
たくさんお金を稼いで
大好きなお母さんを幸せにすることだ
だけどお母さんには感情がない
あの日ロボットになってしまったから
でも、大丈夫
だってぼくも気が付いたら ロボットになっていたんだから
ロボットには感情がない
嬉しい、という感情を持たないお母さんを幸せにすると言うのは
難題に思えるけども
ぼくは知っている
メモリーを増やすことによって
ロボットはどんなことでも 出来るようになる
人間と遜色のない、
人間以上に人間らしい 心の豊かなロボットを
創り出すことだってできる
そう会社の研修で聞いた
そして
最初のメモリーをぼくに組込んだとき
ぼくは「安心感」を知った
とても暖かくて落ち着く感情だ
ぼくは毎日工場で働く
決して楽ではないけども
辛いこともない
いつかお母さんを幸せにするために
時間がかかっても大丈夫
お母さんはロボットになったんだ
きっと待っていてくれる