だいぶ学校生活にも慣れてきたかな…… とか思いながら廊下を歩いていく。
美奈代
菜緒
美奈代
美奈代
菜緒
美奈代
菜緒
美奈代
菜緒
なんとか学校で友達ができた。
この性格だからだな。たぶん。
美奈代
菜緒
美奈代
菜緒
思わず苦笑い。
たぶんその後に出てくる言葉は……
美奈代
うん、知ってた。
菜緒
とりあえず適当に流しておくのがこういうときはいいんだ。
前に変に返事をして、クラスメイトの 機嫌を損ねてしまったことがある。
なるべく穏便に過ごしていきたいからさ。
美奈代
菜緒
そんなこと言われても……
優斗さんのプライベートなんだから 話さないほうがいいよね……
菜緒
私は学校では「お兄ちゃん」と2人のことは呼んでいる。
家庭のことを聞かれると色々とめんどくさそうだねって、 と優斗さんに言われたのだ。
美奈代
一瞬、ムッとした顔に美奈代はなった。
ほんの一瞬だけどね。
美奈代
美奈代
美奈代はニコッとさっきのような笑顔に戻った。
美奈代
私はほっとした。
他の子みたいに、怒ったりしてこないから。
美奈代
菜緒
菜緒
朝、教室への廊下をそんなことを考えながら 歩いていた。
最近は瑛斗さんと打ち解けはじめていて、 お弁当を作ってくれるようになっていた。
瑛斗さん曰く、
瑛斗
と言っている。
さっき見た、校庭で練習をしていた瑛斗さんを思い出しながら クスッと笑う。
教室のドアを開けて、
菜緒
と、いつも通りにみんなに挨拶をした。
……
菜緒
なに、この空気。
一斉にこちらを向くクラスのみんな。
菜緒
とりあえず、もう一回、 さっきよりも大きな声で。
……
菜緒
菜緒
みんなの顔をみて、私は問う。
その時、ハッとした。
みんなの顔にあるのは……
嫌悪?
え、なに、わたしなんか変なことしたっけ、
美奈代にだって、ちゃんと適切に対応したと思うけど、
え??????
私はこの教室に居れなくなって、 走って学校を出た。
菜緒
もう、疲れた。
胸が苦しい。
私は走るのをやめ、道にへたり込んだ。
今日は、まだ春だけど寒い。
冷たい空気が肺に満ちていて、つきつきする。
お母さんを悲しませないように、 頑張って高校生活を楽しもうって。
そう決めたのに。
菜緒
視界がぼやけ、頬をあたたかいものが伝った。
菜緒っ!!!!
菜緒
菜緒っ!!!!!!
確かに聞こえる。
私を呼ぶ声が。
その声は徐々に近づいてきている。
どうしよう。
そうは思ったものの、 足が動かない。
もう、めんどくさい。
そう思って私は顔を伏せた。
???
背中があたたかい。
誰かの手がお腹に回ってきている。
ぎゅうと誰かに締め付けられている。
……そこで私は誰かに 抱きしめられていることを理解した。
菜緒
理解はしたものの、情けない声しか出なかった。
???
菜緒
思わず首を後ろにひねると、
瑛斗さんの顔があった。
ただ、その表情は さらさらの髪の毛で隠れていてよく分からない。
瑛斗
そう、耳元で瑛斗さんは囁く。
菜緒
瑛斗
菜緒
コメント
12件
続きお願いします!!!
奈緒ちゃんが可愛い…でも「俺のせい」って…? すごく好きです…! ええっ、フォローありがとうございます! 嬉しいです…よろしくお願いします!!
この作品めちゃくちゃ好きになりました!!早く続きみたいです!フォロー失礼します!