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隣の席の糸師凛

第10話 - 兄弟揃って

231

2025年02月09日

#糸師凛

#学園パロ

#夢小説

(●´∀｀●)なー

糸師冴

さっさと帰れよクソゲロモブ女…

その一言に、その場の全員が凍りついた。

柏木響

(いやいやいや…え?今この人…すごい失礼なこと言ってたような。)

柏木響

(失礼さで言えば凛くんと同等かそれ以上…?)

柏木響

(…ぁ)

無意識に凛くんと比べてしまう自分に、どうしようもないほど腹が立った。一体いつからこの感情は育っていたのだろうか。

クラスメイト A子

な…何よもう！失礼ね…！

クラスメイト B美

そ、そうよ！初対面でそんなこと言って恥ずかしくないわけ！？

クラスメイト C子

一体何様のつもり！？

糸師冴

あ？少なくとも初対面でナンパするそこのアホよりは
恥ずかしくねぇな。

クラスメイト A子

〜っ！なによ！もう知らない！行くわよあんたたち！

クラスメイト B美

わっ、待ってよA子〜！

クラスメイト C子

置いてかないでよ！？

そう言って、3人は足早に帰っていってしまった。その場には、私とあの人だけ。

柏木響

(…え"気まず。私も早く帰りたい。)

柏木響

(てか帰っていいよね？うん、お礼だけ言って帰ろう。)

柏木響

あ、あの…ありがとうございました。

糸師冴

…勘違いすんなよ、俺はあの猿共がうるさかったから
腹たっただけだ。

柏木響

そ、それでも…助かったので。

糸師冴

…弟が世話になってる。

柏木響

え？

柏木響

(弟…?いや、まさかね…。)

糸師冴

あ？知ってるだろ、凛。

柏木響

…え"

柏木響

ええええええええええええ！？

糸師冴

うるせぇぞ。

柏木響

ｧ､ｽｲﾏｾﾝ…。

柏木響

いや違う！いややっぱ違くないですごめんなさい！？

糸師冴

どっちだよ。

柏木響

どっちだろう！？

糸師冴

…。

柏木響

ぁ…

柏木響

(やばい、どうしよう。すっっっっごく)

恥ずかしい！

糸師冴

恥ずかしそうだな。

柏木響

言わないでくださいその通りなんですから！

柏木響

ぁ、あの…本当に凛くんの…ぉ、お兄さん…？

糸師冴

先言っただろ。2度も言わすな。

柏木響

ぁはい…

柏木響

(ほへぇ…凛くんにお兄さん…凛くんが弟かぁ…。)

柏木響

(…いやでも、あの凛くんだし…素っ気ない？)

柏木響

(いや、もしかしたら…！)

糸師凛

兄ちゃん、これ熱い。フーフーして。

糸師冴

はぁ？、自分でしろよアホ…(ふー、ふー
ほらしたぞ。これで食えるだろ。

糸師凛

あー…

糸師冴

…たく、めんどくせぇ弟だな。

柏木響

(え、可愛い！？///)

糸師冴

おい、何妄想してんだ、きめぇ。

柏木響

あっぃやえと可愛いですねお宅の弟さん！

糸師冴

は？

柏木響

あ。

柏木響

(オワタ…)

糸師冴

…通報していいか？

柏木響

ごめんなさいでした…。

糸師冴

はぁ…あいつもバカだな…。

柏木響

え…？

糸師冴

いや、お前、名前は？

柏木響

ぁ、えと…柏g…

柏木響

(待てよ、凛くんのお兄さんということは…。)

糸師凛

名前があろうがなかろうが、俺にとってはモブ同然だ。

柏木響

…。

糸師凛

気分が最高にいい時に気が向いたら呼んでやるよ。

柏木響

…。

柏木響

(…うん、目に見えてる。)

柏木響

(いやでも、さすがに同じとは限らないよね！？
うんきっとこの人は…)

糸師冴

おい、なんだ。さっさと言え。

柏木響

ぁ…か、柏木響、です…。

糸師冴

…。

柏木響

…。

無。

柏木響

(いや無反応が1番困る！？)

柏木響

(あ、そういえばこの人の名前はなんなんだろ。)

柏木響

あ、あの…あなたのお名前は…。

柏木響

(てか普通名前を尋ねる時って自分から言うもんじゃないの？)

柏木響

(もしかして糸師兄弟ってどっちも常識皆無なのか…？)

糸師冴

…糸師冴。覚えなくていい、どうせ話すこともないしな。

柏木響

お、おぉ…いや、覚えます、なんか失礼だし。

柏木響

(なんか、フラットだなぁ冴さん。)

柏木響

(…てか、名前覚えてくれるか確認とった方がいいのかなこれ。)

柏木響

(でもいきなり「覚えてくれますか？」ってすごい馬鹿っぽい…。)

糸師冴

…聞きてぇことがあるならさっさと言え。

柏木響

ぁ、えと…！名前覚えてくれますか！？

糸師冴

…お前も馬鹿なのか？

柏木響

だから聞きたくなかったんですよぉ…！

糸師冴

…どうせ凛が変に俺の真似してカッコつけてんだろ。

柏木響

(俺の真似してカッコつけ…？え？まさか…凛くんブラコン？)

糸師冴

昔からくっついて離れねぇやつだしな…俺の真似すんのは可愛いが
高1でしてるのは流石にきめぇな。

柏木響

(あ、これお兄さんも重度な方のブラコンな気がする。)

糸師冴

で、なんだっけ？、お前の名前を覚えるかって質問か？

柏木響

あ、はい…。

柏木響

(話掘り返されるのが1番辛い。もうそのまま忘れてほしかった。)

糸師冴

…お前に名前を覚えるほどの価値があると判断したら考えてやる。

柏木響

なんじゃそりゃぁ…。

柏木響

(ていうかそりゃそうなるよね、凛くんが冴さんの真似してるってことは冴さんがそういう人ってことだもん。)

糸師冴

なんか文句あるか？

柏木響

いやないです…。

柏木響

(うわそっくり。)

糸師冴

んじゃ、俺は帰る。

柏木響

あ、はい…。

柏木響

…流石に紗奈帰ってるかなぁ。

ﾄｯﾄｯﾄｯ

柏木響

え、まさかこの可愛らしい足音は…！

森宮紗奈

あ！やっと見つけた！こんなところで何してるの響っ。

柏木響

天使！(ぎゅーっ

森宮紗奈

わっ…天使じゃないけど…。

柏木響

いや、天使だから。異論は認めない。

森宮紗奈

あ、うんありがとう…とりあえず帰ろ？

柏木響

うん…！

柏木響

最後まで見て下さりありがとうございました！

柏木響

冴のイラスト準備してて思ったけど凛ちゃんのイラスト新しくしようか迷ってる。まんじゅうやん今の。

柏木響

まぁそのうち変わるかもしれないし変わらないかもしれない。

柏木響

では、次回もお楽しみに。

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