一覧ページ

僕だって本当は …

第15話 - 言葉の温かさ

2025年03月06日

#創作BL

#創作

#ほのぼのBL

#病み

#ちょい病み

#高校生

冬椿-とき-/不定期くん。

冬椿

よっ！

冬椿

ここから暫くは再投稿になるけれど良ければ見ていってね！

冬椿

この作品は

創作病み高校生男子病み系ほのぼのBL

冬椿

になってます！

少し読んでみて、苦手だと感じたら、

冬椿

すぐに戻ってね

冬椿

ではどーぞ

凪彩

うそ…ｯ
なん、で…ｯ？

奏斗

凪くん…？
誰だったの？

凪彩

ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

凪彩

ごめ…お兄ちゃん…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

奏斗

霧弥、ここ抑えててくれる？

霧弥

待ってください。
僕、行きます。

奏斗

わかった

奏斗

ここちゃんと抑えててね

霧弥

はい

奏斗

それと、気をつけて

霧弥

はい

何となく嫌な予感がした霧弥と奏斗

凪彩

ごめん…ごめんなさい…ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

霧弥

凪は何も悪くないよ。

霧弥

先輩のところまで歩けそう？

凪彩

足に力、入んない…（ｶﾞﾀｶﾞﾀ

ピンポーン

奏斗

俺行くから先出てきて

霧弥

ありがとうございます

ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾋﾟﾝﾎﾟﾝ

霧弥

（厄介…）

霧弥

はーい、どちら様ですか？

？？？

出るのが遅いわよ？

？？？

久しぶりね霧弥

霧弥

久しぶりですね。母さん

奏斗

（あーやっぱか…ここは俺の出る幕じゃねぇけどなんかあった時すぐ動かねぇと…）

ガチャ（霧弥が玄関の扉を開けた

奏斗

凪くん、落ち着いて。

凪彩

ごめん…ごめんなさい、ごめんなさい

凪彩

はぁ、はぁ、はぁ…ｯ

奏斗

深呼吸しよ？

凪彩

ｺｸｺｸ

奏斗

すー

凪彩

すーｯはぁ

奏斗

はー

凪彩

ｯはー

奏斗

すー

凪彩

すー…

奏斗

はー

凪彩

はー

奏斗

落ち着いた？

凪彩

ごめんなさい

奏斗

落ち着いたなら良いよ。
霧弥は強いよ

奏斗

きっと凪くんの分まで立ち向かってくれるよ

凪彩

でも…

奏斗

だから、終わったらちゃんと“ありがとう”って言えばいいよ。

奏斗

ね！

凪彩

はい…

奏斗

終わるの待ってよっか。

凪彩

うん…！

奏斗

いい子だねﾖｼﾖｼ(｡´･ω･)ﾉﾞ

霧弥の方は…

霧弥:玄関（ギリギリ家の中母:玄関の外

霧弥

いきなりなんですか？

母

あら、入れてはくれないのね。
なんて常識知らずな子なのかしら。

母

そんな常識知らずの子に育ては覚えはないのだけれど？

霧弥

誰が貴方なんかに…（ﾎﾞｿｯ

母

今になってもしっかり話せないのね。
本当にお母さん恥ずかしいわ。

霧弥

（今更嫌味言いにきたのかな…馬鹿なの、？）

霧弥

それで？要件は何？

母

酷いわね。そんな邪魔者みたいな扱いなんて

霧弥

酷くないよ？
貴方に比べればこんなの痛くないでしょ？

母

何よ。口答えなんて。
生意気すぎない？

母

本当にお母さん呆れたわ。

霧弥

…

霧弥

呆れるなら勝手にどーぞ
今更母親面される方が不快だ

母

育ててもらった親に対してそんなこと言うの？
生意気ね

霧弥

それならそう思ってればいいよ。
それで？
そんなくだらないこと言いにわざわざ来たわけ？

母

くだらないってほんとによく動く口ね。

母

それと私がここに来たのは別の理由よ。

霧弥

へぇー
何なわけ？

母

凪彩を返してくれない？

霧弥

は？

霧弥

今更何言って…

母

今更ってそんなの知らないわよ。勝手に家出したのは貴方たちでしょ？

霧弥

勝手にって…
凪がどんな思いで今まで生きてきたか知らないわけ？

霧弥

勝手にってそりゃ息が詰まるような場所で耐えるよりはマシじゃない？

母

息が詰まるって…そんな場所じゃないわよ。
本当にいつも貴方は勝手ね。
凪彩も勝手がすぎるだけでしょ？

霧弥

へぇー？
凪が居なくて自分の自慢できる物がないから連れ戻そうとしてるんだー？

母

そんなわけないでしょ？
馬鹿なの？

霧弥

その言葉、そのままお返しするよ。

霧弥

自分の利のためだけに凪を使わないでくれる？

霧弥

迷惑だよ？
いい加減気づきなよ。
馬鹿なの？

母

酷いわねー
母親に向かって馬鹿なんて…
悪者は私1人ってわけ？
そんなわけないでしょ？

霧弥

じゃあ何？
子供になら馬鹿って言っても良いって？

母

ええ、そうよ。私は貴方のことを何度でも馬鹿って呼んであげるわ。だって事実だもの。

霧弥

そっか〜
馬鹿には言葉が届かないんだね

母

しつこいわね！
早く凪彩を出して頂戴。

霧弥

嫌だね

母

はっ？
いい加減にしなさい！

霧弥

凪がどんな心境だったか知ってる？

霧弥

ねぇ、考えたことある？

母

そんなの知らないわよ。
知ったところでどうにかなるわけないでしょ？

霧弥

はぁー
呆れた

霧弥

どれだけ表は健康に見えても裏側はそうじゃないかもしれないよ？

母

何が言いたいのかしら？

霧弥

要するに、凪は心がボロボロだったんだよ？

霧弥

どうして知らないの？
ずっと見てきたくせに？

母

興味ないわよ。そんなの。

霧弥

なら、教えてあげるよ

霧弥

君が凪に求めた完璧を演じてたからだよ

母

あの子は完璧なの。
褒めたらどんどん伸びて本当に誇らしいもの。

霧弥

いつも貴方は次、次って今のこと全く褒めてなかったよ？

霧弥

ずっと目の前のことは何も言わなかった。

霧弥

褒める時も次はもっと頑張ってねって、

霧弥

そんなの、褒めた内に入らない

母

そんなわけないわよ！

霧弥

じゃあさ？
凪が貴方の目の前で泣いてるの見たことある？

母

ないわ。
あの子は強い子だもの。

霧弥

強い…ね、
凪、いつも部屋の片隅で泣いてたよ？
“疲れた”って、“褒めてもらえない”って。

母

そんなわけ…

霧弥

あるんだよ。
自分の理想を凪にぶつけてただけのあんたにはわからないよ。

霧弥

こんなさ、周りに自慢するためだけにそうしてたの？
その褒め言葉は全部嘘だったの？

霧弥

幼かった凪にまで負担かけてどーするのｯ？
ねぇｯ！

母

ﾊﾞﾁﾝｯ

霧弥

（いつになっても変わらないか…）

母

そんなの何処に証拠があるの？
それに私がどれだけ、あなた達を育てるのに苦労したか知ってて言ってるの？！

母

全部知らないからそんな生意気なことが言えるんでしょ？

母

あなた達は、私のモノ！
どうして素直に言う事が聞けないの？

母

ﾎﾞｺﾎﾞｺﾄﾞｽﾄﾞｽ

霧弥

ｺﾞﾎｯｶﾞﾊｯ!

霧弥

ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ

霧弥

ｯ!そんなの知らないよｯ

霧弥

僕ｯと…凪ｯは、あんたの、モノなんかじゃないｯ

母

あんたなんか初めから産むんじゃなかったｯ凪彩さえいてくれればそれで良いのに！！
どうしてあんたは邪魔をするの？！

霧弥

そんなの、僕だってこんな弱い身体なんかに生まれたくなかったよ。

霧弥

産んだくせに何今更後悔なんてしてるの？

母

私だってｯ産みたくて産んだわけないじゃない！！
こんな出来損ないって知ってたら産まなかったわよ！

霧弥

そうか…

霧弥

別にそれならそれで良いけどさ、僕どれだけ貴方を恨んでもこの身体を嫌いでも凪の兄になれたことは後悔も恨みもしない

母

私はハズレだったわよ！！
こんなのがいるから凪彩がまともに生きれないのよ！！

霧弥

全部僕のせい、と？

母

ええ！そうよ！

母

それに私は凪彩を守ることだって欲しいものを与えることもできる。
あんたの所にいても何も良いことないじゃない？

母

早く返してもらえる？
私のモノなの。
これ以上汚さないでもらえる？
迷惑よ

霧弥

君のモノじゃない。
汚してるのはどっちだろうね？

母

また私の言う事を聞かないのね
なら、こうしてあげる（ﾆｺｯ

母

ﾍﾞﾘｯ

勢いよくガーゼをとった

霧弥

いｯ!

霧弥

ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ（血が垂れる

母

ｶﾁｶﾁ（カッター

霧弥

（何しても変わらない、か）

霧弥

（ここで死んでもきっともういいよね、）

カッターを持った手を勢いよく上げた。その時

奏斗

はーい、ストップですよー

奏斗

（手を押さえた

奏斗

傷つけるのなら離しませんよー？

母

何よｯ！？

母

あんた誰？！
関係ないでしょ？
こいつは私の所有物。
それ以外に傷つける理由は必要かしら？

奏斗

そもそも霧弥はモノじゃないですよ？
貴方、目、ついてます？

母

はっ！？

母

何言って…

奏斗

どれだけ自分の子供だろうと傷つけて良い理由にはならない、そんなの当たり前ですよ？

母

他人のくせに口答えしないでもらえる？
何様のつもり？

奏斗

そりゃ所詮俺は他人です。
でも、そんなの言い出したら家族だって他人なのでは？

奏斗

例え顔見知りでも血が繋がっていても他人なことには変わらないのでは？

奏斗

貴方は今まで何を見てきたんです？

母

他人のくせに…ｯ
私たちの何を知ってるの？
何を見て口答えしてるの？

奏斗

そりゃ貴方に比べて俺は彼らのことを知りません。
貴方が何を思って彼らを傷つけているのかも俺は理解したくもないです。

奏斗

ですが、何処からどう見ても貴方がいかにくそな人間なのかは分かりますよ？

母

何言って…ｯ
手をあげる）

霧弥

もうｯいい加減してってｯ！！

母

！？

霧弥

何様のつもり？
何を知ってるのってそれは僕のセリフだよ！
形上でしか親じゃないくせにｯ！

霧弥

僕らの何を理解してるの？
関係ない人に当たって何が解説するの？
ねぇｯ！

母

それもこれもあんたが早く凪彩を出してくれれば丸く収まったじゃないｯ！！

母

あんたのせいでしょ？！

凪彩

僕は嫌だよ。

霧弥

凪！
出てきちゃ駄目だよｯ

凪彩

いーよ。
今は話す。

母

凪彩？
一緒に帰りましょ？

凪彩

嫌だよ。

母

どうして？

母

私、あんな子より貴方のこと守ってあげれるのよ？

凪彩

…うん、

凪彩

そうかもしれない

凪彩

でも、僕お母さんが話してるの聞いて、やっぱり嫌いだなって思った。

母

えっ？

凪彩

お兄ちゃんは、僕が困ってるといつも傍に居てくれる。

凪彩

凄く心強くて暖かくて、優しくて、本当に嬉しいって思えるんだ。

母

そんなはずなわよ？
あんな子

凪彩

んーん。
そうなんだよ。

凪彩

お母さんは僕のこと何も知らなかったよね。
お兄ちゃんに言われて初めて知ったでしょ？

凪彩

僕が泣き虫で、どうしようもないくらい弱い人間なこと。

凪彩

それを知って少し疑ったでしょ？
そんなはずないって

母

ええ、そうだもの。
貴方は強いのよ？

凪彩

違うよ。本当は弱いの。
失望されるのすごく怖い。
だからお母さんが望む完璧を演じてた。

凪彩

そうするとお母さん、いつも笑ってくれたし、優しかった。
だから、それでいいと思ってた

凪彩

でも、そうじゃなかった

凪彩

行き詰まった時、いつも励ましてくれたのはお兄ちゃんだったし、

凪彩

言葉をかけてくれたのもお兄ちゃんだった。

凪彩

その言葉に僕は救われた。
それに新しく学んだ。

凪彩

「何を完璧と思うかは凪が決めればいい。疲れたなら少しくらい後ろを見たっていい。」

凪彩

お兄ちゃんが言ってくれた。

母

そんなのに惑わされたら汚れるよ！？

母

いいの！？

凪彩

汚れないよ。お兄ちゃんの言葉と心はとても綺麗だよ？
汚れてるのはお母さん、貴方じゃないの？

母

私ｯが？

母

そんなわけないじゃない！！

凪彩

だって貴方が言った言葉は全部呪いみたいに重たかったんだよ？

凪彩

「すごいね。凪彩は賢いね。次も頑張ってね。」

凪彩

そう言ってたね

母

ええ、

凪彩

その言葉、すごく聞きたくなかった。
テスト終わって見せたらそう言われるって知ってたから見せたくなかった。

母

えっ？

凪彩

苦しかった。お兄ちゃんが言ってくれる言葉と違って冷たくて苦しくてただただ辛かった。

母

はっ？
要するに私の言葉より霧弥の言葉の方が心に残るし、温かいと？

凪彩

うん、

母

そんなの、そんなの有り得るはずないｯ！！

母

どうして…？どうして霧弥はこの子を汚すの…？
どうしてそんなに生意気になっちゃったの？

母

ねぇってば！！

凪彩

もういいよｯ！

凪彩

汚れたって思うならそう思っておいてよ！

凪彩

何でお兄ちゃんが否定されないといけないの？

凪彩

どうして認めたくないの？

母

それはｯ！

凪彩

もう嫌だよ、

凪彩

あんな場所で生きたくないよ

凪彩

疲れたよ

母

ｯ!

母

今日はもういいわ
また来るから。その時凪彩を返して頂戴。
あんたなんかにこの子はあげないから。

母

ﾊﾞﾀﾝｯ（扉

奏斗

帰ったね…

奏斗

霧弥も凪くんもお疲れ様

霧弥

ありがと…ﾌﾗｯ

奏斗

おっと…

霧弥

…すー

凪彩

奏斗さん、ありがとうございました

奏斗

いーよ

奏斗

今回1番頑張ったのは霧弥だから、ちゃんとお礼言わなきゃね

凪彩

はい！

奏斗

ところで、凪くんは怪我してない？

凪彩

僕は…大丈夫です！

奏斗

霧弥はすごいことになってるね…笑

凪彩

手当お願いしてもいいですか？

奏斗

いーよ

奏斗

さて、手当しますかー

凪彩

はい！

冬椿

はいっ！

冬椿

今回はここまで！

冬椿

見てくれてありがと！

冬椿

次回も再投稿ですが、内容が少し変わってるかも…🤭

冬椿

楽しんでね！

冬椿

じゃな！

僕だって本当は …

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

冬椿-とき-/不定期くん。

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

僕だって本当は …

第15話 - 言葉の温かさ

作者の他の作品すべて見る

#創作BLの新着小説
一覧

関連するタグ

僕 だ っ て 本 当 は …

第15話 - 言葉の温かさ

作者の他の作品すべて見る

#創作BLの新着小説一覧

関連するタグ

僕だって本当は …

#創作BLの新着小説
一覧