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朝。
境界局︰食堂。
白狐 颯
眠い。
かなり眠い。
昨夜はほとんど眠れなかった。
黒い影。
誰もいない廊下。
怜と追いかけた“何か”。
そして。
いつになく険しかった風雅の顔。
考えるほど分からなくなる。
白狐 颯
赤橙 唯《蒼祈》
白狐 颯
碧泉 海翔《黒雨》
白狐 颯
龍樹 琥珀《葬列》
白狐 颯
食堂に笑いが起きる。
こういう時間は嫌いじゃなかった。
最初は怖かった十二席も。
今では少しだけ話せるようになった。
赫鞘 樹《赫災》
灰渕 博《静界》
白狐 颯
灰渕 博《静界》
即答だった。
白狐 颯
その時だった。
ビーッ____!!
警報。
食堂全体が静まり返る。
全員の視線が大型モニターへ向く。
赤色警報。
【異常反応確認】
【第七区域】
【観測障害発生】
白狐 颯
蛙神 蓮《断鐘》
桃園 天音《灯火》
モニターに映る地図。
だが映像が安定しない。
ノイズ。
画面の乱れ。
通信エラー。
まるで何かが映るのを拒んでいるようだった。
緑龍 風雅《白夜》
短い一言。
だが。
空気が変わる。
颯も立ち上がった。
嫌な予感がした。
作戦会議室。
巨大モニターの前に十二席が集まる。
局員達も慌ただしく動いていた。
局員
局員
局員
ざわつく室内。
白狐 颯
残滓発生。
それだけならこんな空気にはならない。
紫苑 陸《虚路》
全員の視線が向く。
紫苑 陸《虚路》
白狐 颯
紫苑 陸《虚路》
紫苑 陸《虚路》
白狐 颯
理解はできない。
だが。
颯は何故か引っかかった。
境目。
境界。
少し聞いた自分の能力と似た言葉。
黒巌 凛《灰霞》
黒巌 凛《灰霞》
誰も笑わなかった。
冗談に聞こえなかったからだ。
緑龍 風雅《白夜》
モニターを見たまま告げる。
緑龍 風雅《白夜》
緑龍 風雅《白夜》
緑龍 風雅《白夜》
白狐 颯
思わず声が漏れる。
龍樹 琥珀《葬列》
白狐 颯
少しだけ笑いが起きた。
だが。
誰の顔にも緊張が残っていた。
数十分後。
第七区域。
車両が停止する。
扉が開く。
外へ出た瞬間。
全員が足を止めた。
白狐 颯
違和感。
いや。
異常だった。
人がいない。
街はそこにある。
コンビニ。
信号機。
自販機。
停車中の車。
全部ある。
なのに。
人だけがいない。
赫鞘 樹《赫災》
灰渕 博《静界》
道路脇には買い物袋。
ベンチには読みかけの雑誌。
開いたままの店。
ほんの数秒まで。
誰かが生活してたような光景。
白狐 颯
誰も否定しなかった。
その表現がいちばん怖かったから。
風が吹く。
カラン。
空き缶が転がる。
静かだった。
静かすぎた。
緑龍 風雅《白夜》
全員が歩き出す。
誰もいない街の中心へ。
そして。
颯だけが気付く。
遠くのビル。
その窓の奥。
何かが動いた気がした。
白狐 颯
目を逸らす。
だが。
もう何も見えない。
気の所為だったのか。
それとも___。
誰もいないはずの街の奥から。
微かに。
何かが軋むような音が響いた。
コメント
3件
いつもの日常かと思いきや急なアラートで空気が一瞬で変わったな…… 内部の状況が分からなくて、現場に行って見に行ったら人が消えたかのようになってるのめっちゃ気になります! 空間そのものが変わってるなんていつもの展開とは全然違うな……これからどうなっていくのか楽しみです!

続きありがとうございます! 続きどうなるんだろう? 急に人が消えちゃうとか怖すぎですね… 頑張ってください🔥
みぅだよ🖤読んだよ、第三章一話。 まず、警報からの一連の空気感がすごく良かった。「観測障害」っていう言葉だけで、なんかいつもとは違うレベルの異常だって伝わってきた。特に紫苑くんの「空間そのものが不安定」って説明、颯くんの能力とリンクしそうでゾクゾクした……。 誰もいない街、生活の痕跡だけが残ってる描写、怖かった。あの感じ、本当に「一瞬で消えた」感じがする。遠くのビルの影も気になるし、次が待ち遠しい。風雅さんの選抜メンバーに入った颯くん、頑張れ……。