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You
おはよ
ちふゆ
あ、姉さんおはよ！
パタパタと足音を立ててこちらへと来る この子は私の弟の千冬
可愛くてカッコイイ自慢の弟だ
私のことを一番理解してる人
だと思う
まあ、
You
きッと全部は分かッてないと思うけど…
私は千冬にたくさんの嘘をついている
千冬の前でも演技してるから
自分の仮面は家でも外れなくて
You
なんか疲れてきたなぁ…
ちふゆ
それなら、学校休めばいいだろ
You
…うん、そうだね
家族にまで嘘つくとか
私は嫌な奴で最低だ
You
ありのままの私を知ったら
You
千冬もタカちゃんも
You
どうせ私の事捨てちゃうンだろうな
私悪い子だから
[ 千冬とのLINE ]
You
ごめん良い子じゃなくて
ちふゆ
姉さん…？
ちふゆ
姉さんは良い子だ、オレが証明する
You
妬んで当たって壊して
ちふゆ
それは絶対オレの方がやってる！！
You
私で悩ませてしまって
ちふゆ
…
ちふゆ
姉さんまじで悩みなら幾らでも相談乗るから
You
ごめん出来損ないで
ちふゆ
姉さんが出来損ないだったら、オレはそこら辺に落ちてるゴミじゃね…？
You
強がって粋がって
ちふゆ
え、姉さんオレへの不満ぶちまけてる？
You
もらった心を汚してしまって
ちふゆ
…オレ、純粋な心を自ら汚してるからな
ちふゆ
ちふゆ
エロ本で
ちふゆ
ごめんってもう読まないから
ちふゆ
とりあえず気持ちを落ち着かせてくれ
ちふゆ
大きく深呼吸！！
You
それでも優しいのは何で？
ちふゆ
ちふゆ
ちふゆ
場地さんの傍にいる為
ちふゆ
ごめん嘘
ちふゆ
ちふゆ
姉さんの助けに少しでもいいからなりたいんだ
You
そっか
You
ねえ、千冬？
ちふゆ
ン？姉さんどーしたの？
ちふゆ
あ、前のLINEのやつ？
ちふゆ
えろ本のはほんとに気にしないで
You
それは大丈夫
You
もし、私が胸を張れることができたら
You
喜んでくれる？
ちふゆ
それは…
ちふゆ
もちろんッ！
その時笑った千冬の最高の笑顔は今でも忘れない
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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