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結愛
…うっ…
結愛
……。
結愛
…ここは？
周りは真っ暗で 結愛の姿が浮かんでいる。
結愛
私…死んだ？
死んでないよ。
結愛
ッ！？
結愛
海斗…なの？
……。
結愛
海斗、ごめんね。
結愛
…私のせいで、
結愛
海斗が…死んじゃった。
結愛
あの時、
私が変わりに死んでたら
海斗が生きてたのに！
私が変わりに死んでたら
海斗が生きてたのに！
結愛
ごめんねっ。
結愛
ごめんなさいっ！
…結愛は悪くないよ。
僕が勝手にした行動 だから、
結愛が背負う事ない。
結愛
だけどっ、
ギュッ
結愛を誰かが 抱きしめた。
…結愛が無事で
良かった。
良かった。
結愛
海…斗。
僕こそ、
勝手に死んでごめん。
勝手に死んでごめん。
僕は
…最低な恋人だね。
…最低な恋人だね。
大事な恋人を
苦しませてしまった。
苦しませてしまった。
そんな恋人から
結愛にお願い。
結愛にお願い。
聞いてくれる？
結愛
…うん。
もう二度と僕のために
危険な事はしないで。
危険な事はしないで。
僕はもう死んだ。
結愛
……。
あの日、
僕が最後に命懸けで
守る事の出来たもの、
僕が最後に命懸けで
守る事の出来たもの、
結愛の命を、
無駄にしないで。
僕と付き合ってくれて
ありがとう。
ありがとう。
結愛と
一緒にいて楽しかった。
一緒にいて楽しかった。
僕は君を恨んでない。
だから前を向いて
生きてほしい。
生きてほしい。
結愛
…。
結愛
…うん。
結愛
分かっ…た。
結愛
あの時…、
守ってくれて
ありがとう。
守ってくれて
ありがとう。
結愛
海斗大好き。
うん。
海斗
僕も大好き。
海斗
大好きな君を
守る事が出来て
良かった。
守る事が出来て
良かった。
結愛
海…斗っ、
結愛
…う、
結愛
…うぅっ…ああ、
結愛
うわああああん！！
周りが徐々に 明るくなっていく。
海斗は結愛の 頭を優しく撫でた。
海斗
そろそろお別れだね。
海斗
結愛、ありがとう。
さよなら。
結愛
……。
結愛
…ここは？
明日香
あっ、起きた！
結愛
…明日香。
結愛
…ぐすっ
明日香
…海斗に会った？
結愛
…うん。
結愛
なんで知ってるの？
明日香
実は
明日香
海斗からメールが
来たんだ。
来たんだ。
結愛
えっ、
明日香
「塩水、持ってすぐに
結愛の家行って」
って
結愛の家行って」
って
明日香
最初はイタズラだと
思ったけど、
思ったけど、
明日香
結愛の様子が
おかしかったから
一応、念の為にと
行ったら…
おかしかったから
一応、念の為にと
行ったら…
結愛
…そうだったんだ。
明日香
あと、さっきも
来たんだ。
来たんだ。
明日香
「大丈夫。
お別れするだけ」
お別れするだけ」
明日香
「助けてくれて
ありがとう。」って
ありがとう。」って
結愛
……。
結愛
…また、海斗に
助けられたんだ。
助けられたんだ。
明日香
良い彼氏だね。
明日香
結愛、
海斗とお別れできた？
海斗とお別れできた？
結愛
…うん。
明日香
…じゃあ、
この人形を燃やして
処分しなきゃ！
この人形を燃やして
処分しなきゃ！
結愛
……。
明日香と結愛は すぐに人形を燃やしに 出かけた。
数日後、
あれから悪夢が パタリと無くなった。
海斗の声も聞こえない。
部屋の中は静かで寂しい。
結愛
……。
結愛
…海斗、
結愛
2度も私を助けて
ありがとう。
ありがとう。
私は今、 海斗のお墓の前に 来ている。
結愛
……。
海斗がいなくて まだ悲しいし、辛いよ。
あの時の後悔も まだ残ったままだよ。
結愛
…だけど、
もう大丈夫だよ。
もう大丈夫だよ。
私はもう 馬鹿な事をしない。
前を向いて進む。
後悔と共に生きていく。
私、頑張って 生きるよ。
海斗が命懸けで 守ってくれたこの命を
無駄にはしない。
だから海斗、
結愛
天国で私を
見守っていてね。
(﹡ˆ﹀ˆ﹡)
見守っていてね。
(﹡ˆ﹀ˆ﹡)
結愛は 偽りのない笑顔で、
海斗の墓で 強く誓うのだった。
～END～
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