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主
誰の血?ここはどこ?
やけにぼーっとする頭で考える。
体が熱い。
七悪
むつ、み...?
凶一郎
四怨
嫌五
辛三
二刃
六美を、傷つけてしまったのか?
この世で一番大事な六美を?
ああ、やっぱり、ここには居られない。居ちゃいけない。
そう思った時には、もう走り出していた。
四怨
辛三
六美
六美
俺は、楽しいって、思った。
自分の刃が六美を貫いた瞬間。
太陽
そう、思った。
もっと、やりたいって、思った。
どんな大事な人でも、「嘘の自分」は傷つけてしまう。
殺してしまう。
殺しを楽しむバケモノになる。
いや、バケモノは、「嘘の自分」じゃない。
俺、自身だったんだ。
俺が、気付かなかっただけ。
いや、本当は気付いてたのに。
俺が、信じたくなかっただけ。
もう、俺は独りきり。
これ以上傷つけないため。
失わないため。