主
よし、もう本編行っちゃいましょう!
誰の血?ここはどこ?
やけにぼーっとする頭で考える。
体が熱い。
七悪
六美お姉ちゃん!!しっかりして!!
むつ、み...?
凶一郎
六美...?(放心)
四怨
太陽...お前...なん、で...?
嫌五
太陽が...そんなことっ、するわけっ!!
辛三
太陽...?
二刃
偽物?催眠術?洗脳かねぇ?
六美を、傷つけてしまったのか?
この世で一番大事な六美を?
ああ、やっぱり、ここには居られない。居ちゃいけない。
そう思った時には、もう走り出していた。
四怨
あっ、
辛三
待って!
六美
たい、よ...
六美
まっ...て、
俺は、楽しいって、思った。
自分の刃が六美を貫いた瞬間。
太陽
(楽しい...!)
そう、思った。
もっと、やりたいって、思った。
どんな大事な人でも、「嘘の自分」は傷つけてしまう。
殺してしまう。
殺しを楽しむバケモノになる。
いや、バケモノは、「嘘の自分」じゃない。
俺、自身だったんだ。
俺が、気付かなかっただけ。
いや、本当は気付いてたのに。
俺が、信じたくなかっただけ。
もう、俺は独りきり。
これ以上傷つけないため。
失わないため。